更新日:2025年3月24日

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動画とテキスト(令和7年1月7日)

動画

テキスト

冒頭発言

(市長)
皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年は市政に関しまして、ご理解とご協力をいただき、改めて感謝を申し上げたいと思います。
それでは、今年初めの定例会見を始めます。
本日は発表事項が2件あります。今年最初の発表事項は「2025(令和7)年の千葉市はここに注目!」です。
昨年は、能登半島地震の災害で年が明け、発災直後から市の職員を被災地に派遣し、復旧に向けた応援活動をしました。私も、先月12月に七尾市と珠洲市を訪問し、長期派遣をしている職員に激励と、両市の市長と意見交換をする機会をいただきました。まだまだ、復興は道半ばで、できる限りの支援を続けていきたいと思っています。これまで短期長期含めて500人の職員を派遣していますが、職員個々の経験を、今後の千葉市の災害対応力を高めることにつなげていくために、しっかりと組織で共有していきたいと思います。
昨年の大きなものとして、JR京葉線ダイヤの一部復元が実現しました。県内他市、県、経済団体と連携をすることで、再改正に向け、地域一丸となった活動ができたと思っています。
そのほか、千葉公園の「芝庭」のオープンや、幼児教育・保育人材支援センターの開設、こども発達相談室のオープンなど、私が市長に就任してから取り組んできたことについても、オープンという形で、長い期間準備してきたものが実を結んだこともありました。
そして、今年の取り組みにもつながるものとして、千葉開府900年記念事業や、千葉国際芸術祭のロゴマーク・キャッチコピーなども公表することができ、これから始まる記念事業などの前準備も始めています。
今年は、今まで準備してきたほかの施設のさらなるリニューアルオープンや、周年記念を迎える施設もあります。2026年の千葉開府900年を見据えて、機運醸成、また記念事業実施に向けた取り組みを本格化させていきたいと考えています。
お配りした資料のうち、主なものを紹介します。
リニューアルに関するものについては、先週、1月2日に千葉市科学館のプラネタリウムがリニューアルオープンしました。最新の技術で体験できる臨場感あふれる星空を楽しめるようになっていますので、ぜひ一度、ご覧いただければと思います。
また、3月下旬には千葉市動物公園の動物科学館がリニューアルオープンします。「熱帯雨林を知り、学び、ともに共存する」をテーマに、多くの絶滅危惧動物が生息する熱帯雨林について学べる展示施設にリニューアルします。SDGsを学ぶ拠点として、多くの市民の方にお越しいただきたいと思います。
そして、11月上旬には、郷土博物館の展示がリニューアルします。千葉氏をはじめとする郷土のあゆみ、また、まちの形の変遷を通史で学べるよう、常設展示を全面的にリニューアルし、再オープンしますので、こちらもお越しいただきたいと思います。千葉開府900年に向けて、まちの歴史の推移を学ぶものにもなりますので、こちらもぜひご期待いただければと思います。
周年記念を迎える施設もあります。4月の下旬に千葉市動物公園が開園40周年記念を迎えます。開園が1985年4月28日で、40年経過しますが、これまで動物展示をはじめとして、種の保存などの研究につながる活動をしてきました。以前、会見の場でも発表していますが、昨年11月に博物館登録をしたため、今後の千葉市動物公園の事業展開にご期待いただければと思います。
また、11月初旬には、千葉市美術館が開館30周年記念を迎えます。浮世絵など、特徴のある展示があり、多くの方に訪れていただいている美術館です。開館が1995年11月3日で、昨年の夏には入場者が350万人を突破しています。今年も、開館30周年記念事業展示なども行いますので、こちらの企画展にもご期待いただければと思います。
そのほか、主なものでは、春にこちらの市役所新庁舎の外構部分を含む整備工事全体が竣工します。長い間工事し、市役所に訪問される方にご不便をおかけしていましたが、工事全体が完了しますので、今後ともご用がある場合は、ぜひ市役所へ遠慮なくお越しいただければと思います。
また市民参加型の体験を重視したアートの祭典である千葉国際芸術祭2025では、「ちから、ひらく。」をコンセプトとし、今年9月からコア期間を設定し、市内各所でアートプロジェクトを展開していきます。千葉市の歴史、文化、自然などの魅力を再認識いただき、千葉市の魅力を改めて市内外の方に体験していただく取り組みを通じて、地域の力を引き出し、また高めていくきっかけの一つにしていければと思います。
そして令和8年に迎える千葉開府900年では、千葉のまちの歴史や成り立ちを振り返り、将来の千葉市の姿を市民の皆様、事業者の皆様と共有し、その実現のために必要な取り組みについて意見交換を密にさせていただき、その実現に向けて歩み出す大切な節目の年にすべく、来年2026年は、準備を本格化していきたいと思います。
以上が、千葉市の今年の主な出来事で、簡単に紹介させていただきました。
2点目は、千葉市食のブランド「千」第5回の認定品の決定についてです。市内の食に関連する産業のさらなる活性化と競争力強化を目的とし、令和2年度に創設した千葉市食のブランド「千」の第5回目となる認定品を決定しました。
今回認定されたサービスと特産品について、認定証の授与式と販売会、そして第5回の認定品を食材とした料理教室を開催しますので、お知らせします。
まず、第5回の認定品の、商品紹介と写真については、お配りしたお手元の資料でご確認ください。
農産品としては、大塚秀農園さんの平山甘熟スイカ、ぐー農園さんのイボイボきゅうり、清宮農園さんの朝採り完熟トマト、農業生産法人株式会社つちとも会さんのおおど農園 パパのいちごの4つです。
加工食品は、有限会社清本園さんのらっか屋さんのおこわ、千葉みらい農業協同組合さんのJA千葉みらい濃いにんじんジュース、有限会社レミターユ・イトウさんの幕張ポテト、幕張紅ポテト、有限会社シタァールさんの千葉を味わうバターチキンカレー、加藤ファームさんと株式会社千葉穀物さんの千葉在来十割そば、あんばい農園さんの自然栽培ピーナッツパウダーの「ぴな粉」です。そして、有限会社栗山菓舗さんの落花生どら焼き、幕張ブルワリー株式会社さんのUME CRAFT青い梅のクラフトビールの8点です。
サービスは、稲毛海浜公園で事業を展開していただいている株式会社ワールドパークさんが提供している「small planet CAMP&GRILL『千産千消千巡』~千葉を存分に味わうアウトドアダイニングBBQ~」で、以上の12商品、1サービスを認定しました。
認定は、専門家の方々が入る外部委員会で議論いただいて決定しています。
認定証の授与式については、2月16日日曜日の14時から、先ほどご紹介した認定を受ける皆様に、私から認定書の授与を行います。
また、15日、16日の10時から18時まで、第1回から第5回の認定品の販売会も併せて開催します。
場所は、イオンモール幕張新都心のグランドモール1階の「グランドコート」で行います。また、体験イベント、試食会の開催も予定しています。詳細は、今後、千葉市食のブランド「千」のインスタグラムなどで発信します。
会場は認定証の授与式と販売会ともに、イオンモール幕張新都心です。認定事業者様へのご取材は、2月16日の認定証授与式終了後の15時から16時まで可能としていますので、どうぞよろしくお願いします。
千葉市食のブランド「千」の認定品が一堂に会する機会となりますので、ぜひ皆様のご参加をお待ちしています。
最後に、第5回認定品を使用した料理教室についてです。千葉市食のブランド「千」の首都圏でのブランドおよび認定品の認知向上を図るため、認定品を使ったレシピをABC Cooking Studioさんに開発いただき、料理教室を通じてPRをするものです。
先程ご紹介した株式会社つちとも会さんのパパのいちご、あんばい農園さんの自然栽培ピーナッツパウダー「ぴな粉」の2商品を使用した、「千葉市食のブランド「千」を使ったいちごのタルトレット」を作る教室を開いていただきます。
開催日時と会場は、2月20日の木曜日18時30分からABC Cooking Studioさんの錦糸町のパルコスタジオで開催します。
お申し込みは、ABC Cooking Studioさんのホームページにおいて、1月20日月曜日から開始となります。
千葉市の食、また食文化を将来に残していくための千葉市食のブランド「千」は、持続可能性を追求し、社会課題解決の取り組みを行う事業者の商品・サービスを認定するブランドです。
この機会に、多くの皆様に、このブランドをより一層、知っていただき、実際に認定を受けた商品に触れ、また買って試していただくことで、事業者の皆様の思いを感じていただき、生産が今後も続くようにご支援いただければと思っています。
私からは、以上です。

質疑応答

(記者)
発表項目の今年の千葉市はここに注目についてです。たくさんあり、その中でも幾つかピックアップされたと思いますが、ピックアップされた中でも、市長として特にこれというものがありましたら、一つ挙げていただいた上で、その理由をお聞かせいただけますでしょうか。
(市長)
市役所は、幅広い分野で事業活動を展開していますので、なかなかこれというのを選ぶのが難しいですが、一つご注目いただきたいのが、美術館の開館30周年記念でさまざまな企画展を行うことになっています。その中で、大河ドラマで江戸期の文化を扱うものが行われていると思いますが、5月30日から7月21日に行われる企画展で、「江戸の名プロデューサー 蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ」を行います。大河ドラマに合わせ、「浮世絵の黄金期」を中心に初期の浮世絵から幕末までの名品をご紹介するものになります。話題の大河ドラマと重なる企画展で、30周年記念として千葉市の美術館の特徴を遺憾なく展示しますので、ぜひご注目いただければと思います。
動物公園と合わせて、それぞれ周年記念行事、イベントを年間通じて行いますので、これだけではなく、さまざまな催し、企画にご注目いただきたいと思います。
(記者)
昨日の新年の賀詞交歓会でも、市長の挨拶で物価高騰対策は次の定例議会で提案というようなご発言があったと思いますが、どういったものを検討されているのか、それは市独自のものなのかをお聞かせいただけますでしょうか。
(市長)
物価高騰対策については、これまでも国からの交付金を原資に行ってきました。市独自財源で行うものについては、新年度予算の中で事業化し、行うこととしています。物価高騰対策として交付金を用いた事業については現在検討中で、これまでも給食食材費の高騰分を公費で負担しています。これらの継続なども検討しながら、今準備を進めているところです。
(記者)
今年の出来事で、ここに書かれていない話でも構わないのですが、市長が注目されている経済関連の出来事がありましたら、教えてください。
(市長)
経済関連については、昨年から人手不足、またそれを解消するための生産性の向上がどの企業にも求められているます。この年末年始、金融機関の方とも意見交換する機会があり、市内の企業でも業績が好調のところとそうではないところに分かれてきている傾向が感じられるというお話が複数ありました。我々としては伸びる企業については、さらに成長していただきたいと思いますが、社会の物価高騰で一時的に急激な変化を要因にして事業が継続できなくなり、事業がストップするということについては、ぜひ何らかの支援策を活用し、事業を継続していただきたいと思います。それに必要な支援策として、我々も産業振興財団へ事業化したものを提案していきたいと思っていて、人手不足を生産性の向上でどう克服していくのか、それが今市内の経済を考える上で重要なポイントになっていると思います。人手不足などで生産性向上が実現しないと価格転嫁もできず、賃上げができなければ人は集まらないため、さらなる人手不足になり、悪循環になるではないかなと思っています。何とかこの難局を乗り切れるような支援策を今年の予算でも設けていますが、今後の事業継続支援をしっかり検討し、市内の事業者の方の事業継続を応援していきたいと思っています。
(記者)
千葉市食のブランド「千」について、第5回認定品ということでかなりの数がそろったと思うのですが、例えば成田空港の機能を活用して海外展開も支援されていくのでしょうか。
(市長)
今この時代において、国内と国外市場を分けて、国外が特別なものとして考えるものではなくなってきていると思います。ただ各社、生産ロットとの関係もあり、どのマーケットを中心に商品を展開していくのかは、海外展開ありきではなく、各社のお考えを基にしながら、その会社の成長にふさわしい拡大戦略について、産業振興財団とも一緒になりながら応援していく必要があると思っています。
認定がある程度進んできたため、今後は販路をどこに設けていくのかというのがポイントになってくると思います。これまで生鮮品が多かったため、なかなか贈答には向かないというご指摘もいただいていましたが、贈答に適するものも増えてきたことから、さまざまな機会を通じて販路の拡大を支援していきたいと思っています。特にイオン系列のネットスーパーであるグリーンビーンズ様のお取り扱いにより、関東一円からご注文いただけるようになり、販路を広げる大きな効果が出ていると思います。
(記者)
市長選の関係で政党の推薦、市の関係ですが、今回は県連レベルで依頼を出すというお話を聞いているのですが、いかがでしょうか。
(市長)
私は4年間の市政を担当させていただきましたが、市議会の会派とともに進めてきたという思いもあります。そうした会派の方々にこれから迎える市長選挙の支援の在り方について相談しています。会派ごとの考え方があるため、まだどういった形でご支援いただけるかについてはお話いただいていない状況で、それぞれの会派、政党県連の中でご検討いただいている状況です。そのご検討を待ちたいと思っています。会派横断的にご支援をいただき市政運営をしているため、地域のことは地域で決めるべきだという地方自治の考え方を大事にしていきたいと思いますので、県連レベルでの応援をしていただけないかというようなお話をしています。
(記者)
2025年の千葉市はここに注目の中にXGamesが入っていないというのは、どういう状況なのか、開催の意向も含めたお話を聞かせていただきたいです。
(市長)
市も開催に向けて一定の役割を果たしていますが、主催者がまだ今年の開催について発表していないため、また今回の発表に含めていない状況です。
(記者)
市のスタンスとしては、千葉市で開催してほしいということでしょうか。
(市長)
主催者にもさまざまな考え方があると聞いていますので、その検討を待っている状況です。いわゆるアーバンスポーツを日本国内でどのように広げていくのかということを主に考えておられるということです。関東、千葉で3年連続開催となりましたが、今後長く続けていきたいということですので、その年ごとにどういった形で開催していくのかについて、主催者側で今検討されていると承知しています。
(記者)
近々発表があるのでしょうか。
(市長)
主催者側に確認していただければと思います。
(記者)
新年度予算の関係でお聞きします。現在査定中で、今月末に発表があるかと思いますが、特に今回の方針やポイント的なものがあればお願いします。
(市長)
予算案は市の活動を全て盛り込むものになるため、その一部だけお話しするというのは非常に難しいというのが正直なところです。収支の全体の流れから言うと、一部の税収は好調だと報告を受けていますが、それを上回る形で人件費や、建設資材単価が上昇していて、一段と厳しい予算編成になっていると私は感じています。例えば、内部事務で使っている情報システム経費で更新を迎えるものについて、前回更新時に比べて相当程度価格が上昇しているという市況の変化もあり、一部の税収の伸びがその支出の増に追いつかない状況になっていると思います。
一方で、先ほど申し上げた、物価高騰対策や、教育環境の充実という意味において学校のエアコン整備、また病院の建設など、そういったものは猶予が持てず、継続的に取り組んでいく必要があり、厳しい収支状況の中で、どういった事業に重点的に配分をしていくべきなのか、非常に悩ましい判断を迫られていると私は感じています。
重点的な面ですと、例えば子育てと仕事が両立できる環境づくりということで進めてきましたが、そのさらに発展的な取り組みを強化していきたいと思っています。子どもの発達に関して、こども発達相談室をオープンし、今、発達障害のある方の相談窓口として、こども発達障害相談室は未就学児の方を対象に、学齢期の方は養護教育センターで診断を受けて、社会で働いている方については、発達障害者支援センターで分かれて支援しています。その連携が十分なのかという議論があり、こども発達相談室の整備に合わせ、発達に関する相談支援窓口を複合化、集積して切れ目のない相談支援体制、相談拠点をつくることが重要ではないかという職員の中からの提案があり、私もその提案に非常に賛同し、その考え方に基づき、今回設計などを始める予算も考えています。このような庁内で議論してきて、今、千葉市内で必要な機能について実現していくための予算についても盛り込んでいきたいと思っています。
(記者)
予算の関係ですが、今回は3月に市長選がある関係で、新年度予算というのは骨格になるのでしょうか。それとも今ご説明されたように、政策的なもの、神谷市長からというものも残すような形になるのでしょうか。
(市長)
いわゆる骨格予算は、政策的な事業についてはかなり落とした形の予算というのがよく骨格予算と言われますが、今進めなければいけない事業、緊急対策の物価高騰対策がありますので、基本的にはこれまで継続的に取り組んでいることについては予算計上していきたいと思っています。一方で先般公表しました、マニフェストに初めて掲載するようなものについては今回の当初予算には計上せず、選挙戦でいただいた声を通じて、当選させていただければその後の予算編成に生かしていきたいと思っています。
(職員)
よろしいでしょうか。
よろしければ以上で終了します。ありがとうございました。
(市長)
ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いします。

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