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更新日:2025年3月11日
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(市長)
それでは、定例会見を始めます。本日は発表事項が4件あります。
初めに今年の「千葉市政10大ニュース」についてです。
毎年、年末恒例で行っているもので、市政記者の方13人と市議会議長と副議長、そして私を含めた市の幹部職員8人の投票により、今年2024年の千葉市政10大ニュースを決定しました。ご投票いただいた皆様方におかれましては、ご協力いただきありがとうございます。
それでは、第1位から第10位まで、そして次点を順に発表します。
第1位は「京葉線ダイヤの一部復元」です。昨年の12月頃に3月の春のダイヤ改正に関して、京葉線については快速などの大幅な減便が発表されました。
千葉市としては、市議会、経済界、また沿線の市町と連携して、京葉線ダイヤの改正再考を求める行政活動を展開してきました。そのことも踏まえ、JR東日本様におかれては、3月のダイヤ改正の前に9月の改正、そして先般発表されましたが、来春3月の改正ということで、年間を通じて速達性の回復に向けたご検討をいただき、ダイヤ改正を実施していただけることになりました。こうしたJR東日本様の取り組みについては感謝を申し上げる次第です。
今後も引き続き検討していただけるということですので、千葉商工会議所、JR東日本様との3者での協議の枠組みを活用し、市民生活と事業活動、経済活動の実態に見合った都内との速達性のあるダイヤ編成に向けて引き続き取り組んでいきたいと思います。
第2位は「千葉公園の賑わいエリア「芝庭」が誕生」です。こちらは「いつでも だれでも くつろげる“わたしの芝庭”」をコンセプトとし、千葉公園にパークPFI制度を導入して、野球場跡地周辺を再整備しました。芝生広場をメインに、来園者に対してカフェやレストランなどのサービス展開を行っています。オープン以後は多くの市民の方にお越しいただき、新たな賑わい、新たな交流が生まれていると考えています。
第3位は「市議会で議員の辞職勧告決議を可決」です。こちらについては、請願者の意思の確認をせずに議員が本文を作成し、権限を得ていない議員が請願者氏名を署名したとして、2人の市議会議員に対する辞職勧告決議が全会一致で可決したものです。
第4位は「こども発達相談室の開設」です。こちらは市長就任以来、準備を進めてきたものです。近年、子どもの発達に不安を抱える保護者からの相談が増えていることを踏まえ、就学前の子どもの発達について気軽に、そして専門的な相談が受けられる窓口として、11月1日に「こども発達相談室」を開設しました。予約枠は結構埋まっていると報告を受けていて、保護者の皆様のニーズがかなりあったということだと思っています。併せて、発達障害の理解促進のためのパンフレットも市として作成し、配布しています。
第5位は「子ども医療費助成制度の拡充」です。8月1日から、これまで0歳から中学校3年生までであった子ども医療費助成制度の助成対象を、高校3年生相当の年齢まで拡大したもので、県内ではトップレベルの水準になっていると考えています。また、小学校4年生以上の通院にかかる保護者負担額についても、1回につき500円から300円に引き下げを行い、子ども医療助成制度の充実を進めています。
第6位は3件あります。
6位の一つ目は「能登半島地震被災地への職員派遣」です。元日に発生した能登半島地震は、長期の断水など、復旧復興が1年続いています。地震後、400人超える職員を、珠洲市を中心に派遣し、道路などの復旧業務、また罹災証明書の交付業務に当たっています。また9月に同地域で発生した大雨災害についても、珠洲市からの要望があり、改めて職員を派遣しています。現在、長期派遣の職員が道路、住宅などの復旧業務に当たっていて、今後もできる限りの支援をしていきたいと思っています。
6位の二つ目は「子どもルームの待機児童ゼロを初めて達成」です。保育園、保育所の待機児童は5年連続でゼロとなっていますが、子どもルームについては、4年前の同じ時期は待機児童が400人を超えていました。そこで施設の新設、学校施設の活用、また夏季に限定した受け入れ枠の開設などを行い、千葉市としては初となる、子どもルームの待機児童ゼロを達成することができました。
6位の三つ目は「パリ2024オリンピック・パラリンピックメダリストへの千葉市市民栄誉賞を贈呈」です。こちらについては、体操で金メダルを獲得された萱選手、車椅子ラグビーで金メダルを獲得された羽賀選手、水泳で銀メダルを獲得された窪田選手、バドミントンの車いすで銅メダルを獲得された村山選手、ボッチャで銅メダルを獲得された廣瀨選手に対し、千葉市市民栄誉賞を贈呈しました。選手方は市役所にお越しいただき、当時の状況や、市民の皆さんへの感謝の言葉をいただいています。ますますのご活躍を祈念しています。
第9位は「そごう千葉店旧別館ジュンヌ館に「ヨドバシカメラマルチメディア千葉」が移転オープン」です。こちらは、株式会社ヨドバシホールディングス様がそごう千葉店の旧別館のジュンヌ館を「ヨドバシHD千葉ビル」として改装し、11月15日に「ヨドバシカメラマルチメディア千葉」として移転オープンしました。ヨドバシカメラ千葉店様は30年近く千葉市内で営業されていて、今回の改装により、そごう千葉店様との相乗効果で、商品、生活の充実、また駅前の賑わいづくりにつなげていただければと思っています。
10位も3件あります。
一つ目が「東洋エンジニアリング株式会社グループの本社を幕張新都心へ誘致」です。こちらは千葉市の企業立地促進事業に基づく支援策を活用し、関係会社合わせて5社の社員約1,600人の皆様が、これまでのアイ・ビー・エム幕張ビルであり、現在は幕張テクニカルセンターと呼ばれるビルに移転され、今月から新社屋での業務を開始されています。立地場所の選定に当たっては、幕張新都心の新規性、先端性、多様性などまちづくりの理念に共鳴いただき、職住近接の働き方が実現できるため、立地場所として選定いただいたと伺っています。
10位の二つ目は「市立中学・高校の体育館への冷暖房設備導入に向けた設計に着手」です。市立学校の体育館に、順番にエアコンを設置していく方針を立て、来年、市立中学校・高校計30校に対し、エアコンの設置工事を予定していて、それに必要な設計に今年度着手したものです。夏場の部活動、体育の授業などができる環境にしていければと思いますし、避難所活用においては、避難生活の長期化を見据え、避難所の機能の強化につながるものとして、導入をしていきたいと考えています。
第10位の三つ目は「デジタルツインを活用した自動運転の安全性検証」です。幕張新都心を舞台に、自動運転の安全性を検証する実証実験を行っています。現実の社会だけでの実験ではなく、仮想空間を再現するデジタルツイン技術を活用した安全性の検証を併せて行うことで、その検証作業のスピードアップを図っていきます。夜間や人の飛び出しなど、現実の世界では実証が難しい走行環境での知見を得るためのもので、市として社会実装を加速していくために、支援を行っているものです。
以上が10位までとなります。次点に「「X Games Chiba」を3年連続開催」が入っていますので、ご紹介します。
10大ニュースは以上です。
続いて2点目です。千葉開府900年記念ロゴマーク・キャッチコピーの決定とメンバーシップ制度の登録者第1弾の発表です。
千葉開府900年記念ロゴマークとキャッチコピーについては、今年10月から11月にかけて、候補作品6点ずつを対象に、電子申請等で投票を行っていただき、最優秀賞、優秀賞の作品を決定しました。併せて、デザインの専門家等などで構成される審査員の選定により、チャレンジスピリット賞の作品を決定しました。作品をご応募いただいた皆様、そして投票にご参加いただいた皆様に感謝を申し上げます。
それでは、見事、最優秀賞に選ばれたロゴマークとキャッチコピーについて、発表します。モニターをご覧ください。最優秀賞はこちらです。
ロゴマークについては、市の鳥としているコアジサシが右肩上がりに900年をくぐりながら未来に向けて飛ぶ姿をイメージしたものと伺っています。
また、キャッチコピーは「千の葉に 時を刻んで 900年」に決定しました。千の葉というのは千葉のことです。一人一人の力を合わせてまちをつくってきたという意味を作者の方は込められたということで、一人一人の力が合わさることで、歴史を刻んで今に至る、今後の将来に向けてもそういったまちづくりをしていこうという作者の気持ちが込められたキャッチコピーだと私は理解しています。最優秀賞のロゴマークとキャッチコピーについては、千葉開府900年記念のロゴマーク・キャッチコピーとして正式に採用し、これから行う記念事業等で活用させていただきます。なお、12月25日15時30分から入賞者の皆様への表彰式を予定しています。ぜひ、取材をお願いします。
また、12月2日から募集を開始している「千葉開府900年記念メンバーシップ登録制度」について、12月15日までに申請いただいた皆様を、メンバー登録第1弾として発表します。本日発表する事業者名については、別紙でリストにしていますので、ご覧ください。36団体・企業の皆様です。この制度は市民・団体・企業等の皆様に「千葉開府900年記念メンバー」として登録いただき、この千葉開府900年の記念事業を共に盛り上げるための取り組みです。メンバーとなっていただいた方には、市のホームページへの掲載等のプロモーション支援を行うとともに、メンバー登録証や、PRグッズの提供などを行います。登録は随時受け付けています。ぜひ皆様にご登録をお願いしたいと思います。
続いて千葉市立新病院の名称案の決定です。
令和8年秋に開院を予定している市立新病院の名称が「千葉市立幕張海浜病院」に決定しました。この名称には幕張新都心に位置する多くのほかの施設と同様に、地域名として「幕張」を冠することとしました。また「幕張海浜公園」や「幕張海浜エリア」など、周辺の象徴的な施設や名称に由来する「幕張海浜」を取り入れることで、施設の場所を分かりやすく示すことも狙いとしています。新病院の知名度向上も併せて図っていけるのではないかと期待しています。
また、これまで約40年間親しまれてきた「海浜病院」の名前を引き継ぐことにもなります。新しい病院がこれまでの病院の伝統と実績を基盤としながらも、これからの地域医療を切り開く存在であることを表現できればと思っています。この名称が引き続き皆様に愛されるものになることを願っています。
名称案の決定にあたっては、令和6年9月に市民の皆さんから募集を行い、922件ものたくさんのご応募をいただきました。その後、病院事業管理者や海浜病院院長などで構成する「新病院名称設定委員会」において、審査を経て、決定しました。
新病院は市立海浜病院の機能を基盤とし、海浜病院の特徴となっている周産期・小児医療の中核的施設としての機能を受け継ぎながら、強化が必要とされている急性心筋梗塞、脳卒中、がんといった高齢社会に必要な医療需要に対応できる体制を整え、地域医療を担う病院としていきたいと考えています。患者の皆様に信頼され、胎児から高齢者まで切れ目のない医療を提供する新病院の完成に向けて、引き続き取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をお願いします。
次は「動物公園の博物館登録」についてです。
千葉市動物公園が令和6年11月29日に、博物館法で規定されている「登録博物館」に登録されました。市の施設としては、加曽利貝塚博物館、郷土博物館に続いて3例目となります。動物園施設としては全国3例目で、関東東北エリアでは初の登録となります。
博物館法における「博物館」は、歴史、芸術、民族、産業といった分野だけでなく、自然科学分野として動物園、水族館、植物園もその対象にされています。一方で、動物園は集客観光施設としての側面の印象を持たれている方も多いのではないかと思いますが、教育・研究・自然保護といった社会的使命としての側面との間には、まだ開きがあるのではないかと捉えています。今回、博物館としての機能を充実させるとともに、社会教育的な学術・研究などの機能についての認知度向上を図るため、博物館施設としての登録を行いました。
登録審査においては、動物の生態行動などの特徴を分かりやすく見せる「特徴展示」をはじめ、動物福祉や種の保存、絶滅危惧種の保護への取り組みや、さまざまな学校、研究・学術団体、企業との連携を含めた包括的な調査研究、教育普及活動への取り組みが評価されました。
博物館登録となることで、法令上の位置付けがされ、信用、知名度の向上に期待するとともに、適用される補助金の種類が増えることにもなります。今後、千葉市動物公園では「驚きと感動」「憩いと癒し」「学びの場」のさらなる高度化を目指し、調査・研究と教育活動の充実、新しい体験をつくり出していく仕掛けの構築、また、知的探求心を刺激する文化・科学・芸術の発信拠点としての役割強化を図っていきたいと思います。千葉市動物公園の今後の取り組みにぜひご期待いただければと思います。
最後に、私から1点お知らせします。
既に発表している「千葉都市モノレール プラレールの千葉市ふるさと納税の返礼品への追加」についてです。
来春に発売予定となっている「千葉都市モノレール プラレール アーバンフライヤー0形」について、今回、千葉市のふるさと納税返礼品として追加させていただき、昨日12月18日から申し込みを開始していますので、改めてお知らせします。
千葉市では、加曽利貝塚、オオガハス、千葉氏、海辺など4つの都市アイデンティティを活用したまちづくりを進めていますが、この千葉都市モノレールも懸垂型モノレールとして世界最長の営業距離を誇り、2001年にギネス認定を受けています。千葉市が誇るユニークなまちの財産だと思います。今回、幅広い方々を対象に、千葉都市モノレール株式会社様とおもちゃメーカーのタカラトミー様の協力を得て、誰もがご存じの「プラレール」のラインナップに千葉都市モノレールが加わることになりました。そのプラレールをふるさと納税の返礼品とすることで、さらなるふるさと納税の受け入れ拡大や魅力発信、千葉市への来訪のきっかけにつなげていきたいと考えています。千葉都市モノレールプラレールは、明日12月20日金曜日から来年3月末まで、市役所内での展示も行います。本日も後方に展示していますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
また、今月5日に動物公園のレッサーパンダ「風太」関連グッズなどをふるさと納税返礼品として追加しています。そして昨日、プロバスケットボールチームのアルティーリ千葉様のVIPペアチケットと合わせて記念撮影などができるメニュー、毎年蘇我スポーツ公園で開催され、おなじみとなっている「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「JAPAN JAM」などのイベントを手がけるロッキング・オン・ジャパン様のオリジナルグッズなどが入ったJフェス福袋、地元中央区でエンターテインメント・家電ブランドを展開するFUNLOGY様のプロジェクター、サウンドバーなどのホームシアター関係の家電を新たに加えていますので、ぜひ内容をご確認いただければと思います。
私からは以上です。
(記者)
今年最後の定例会見ということで、今年1年を振り返られて漢字一文字で表すと、どのような漢字になりますでしょうか。
(市長)
毎年、年内最後の会見で漢字一文字をお答えしていて、今年もいろいろありましたので、漢字一文字で表現するのは非常に悩みましたが、私としては前進、前に進むの「前」としたいと思います。前準備の「前」という意味もあると思っています。前進としては、先ほど千葉市政10大ニュースの1位になっていた京葉線ダイヤ再改正になりますが、これは地域で連携して再改正に向けた取り組みを行うことで、前進することができたと思っています。さらに脱炭素社会の実現に向けて、本社を誘致したメルセデスベンツ様との包括連携協定の締結、アルティーリ千葉のB1はこれからですがBプレミア参入が決定し、いずれも前進だと思っています。また、これまで千葉市として準備してきたこども発達相談室や、千葉公園の芝庭についても、これまでの準備を重ねることでオープンにつなげることができ、こちらも前進だと思います。
また、前準備という点では、本日、千葉開府900年記念ロゴマーク・キャッチコピーを公表しました。また、来年開催の千葉国際芸術祭のロゴマーク・キャッチコピーなども公表することができ、これから始まるさまざまな事業の前準備を着実に進めることができたと思っています。市立病院、郷土博物館についてもリニューアル工事中ですので、節目に向けた前準備を着実に進めていくことができたと思っています。
(記者)
千葉市政10大ニュースについて、市長の中で特に印象的な出来事等を教えていただきたいです。また市議会議員の辞職勧告決議可決が3位に入っていますが、この部分について何か思いがあれば、お願いします。
(市長)
最も印象に残った点は、第1位の京葉線ダイヤの一部復元です。集計結果の点数では2位と大きな差が開いていたと報告を受けています。会見でも何度も状況を問われ、これまでにない取り組みを沿線市、千葉県、また経済団体、そして利用者アンケートなど、そのときにしなければいけないことを短期間で行うことで、ダイヤの再改正という異例の対応をJR東日本様にとっていただくことができ、今年1年で非常に印象深く感じています。
第3位の辞職勧告決議について、これは議会で2人の市議会議員に対し、辞職勧告決議が可決されたもので、その勧告決議の重みをそれぞれの議員がご自身でお考えになって、ご自身の進退を考えるべきものと考えています。
(記者)
プラレールの関係で教えてください。今年度のふるさと納税は、ワンストップの場合1月10日までだと思います。今回はプラレールが加わりました。現状の千葉市のふるさと納税の寄附金額と、今後、このような限定品をどう開発されていくのかなど、お考えがあったらお聞かせいただけますでしょうか。
(市長)
今年の受入額については、今、私は数字を持っていませんので、後ほど財政局に確認していただきたいと思います。例年、12月にかなり駆け込みでお申し込みをいただきますので、11月までの数字というのは年間の傾向を反映していないものと思っています。年末のこの時期にふるさと納税の寄附を申し込まれる方が全国的に多い状況の中で、千葉市ならではの、千葉市でしか提供できない返礼品を今回追加し、多くの方のお申し込みをお待ちしている状況です。
(記者)
千葉市政10大ニュースの件で、神谷市長の個人的にこれが一番だというニュースを挙げていただきたいです。
(市長)
社会的に影響があって注目を集めたものが選ばれると思っていますが、私としては、かなり力を入れて取り組んだのが、京葉線のダイヤの一部復元です。そこは記者の方と、我々行政サイドで違いがなかったものだと思います。例年、記者の方が挙げられるものと行政の職員が挙げるものとで若干差がありますが、京葉線のダイヤ復元については差がなく、共通して10大ニュースとして挙げていただいたものだと思います。
(記者)
1位から10位、全体的に簡単に講評をいただけますでしょうか。
(市長)
千葉市の取り組みとしては、千葉公園の賑わいエリアや、こども発達相談室など、数年かけて準備してきたものが、多くの市民の方に利用される、活用されることになり、我々として準備したことが市民の方に響いているものと感じています。今後も魅力を高め、また相談の充実度を上げていく取り組みを継続していきたいと思います。
また、こちらの記者会見場でも聞かれていた、ヨドバシカメラ様の展開についても、記者の方が多く票を入れられた項目だと伺いました。私としてもそごう本館とヨドバシカメラ様の新しいマルチメディア館が相乗効果で駅前の賑わいにつながればと思っていますので、今後、駅周辺の人の流れなどに注目していきたいと思っています。
(記者)
市長にとっての2024年を振り返り、来年の抱負、来年に臨む展望を一つ伺えたらと思います。
(市長)
今年を振り返ると、6位に入っている災害で幕を開け、かつ長期化したものの、自治体間の対口支援の枠組みがよく機能して、早期に被災地の支援に入ることができたことは大きかったと思います。千葉市の職員も500人以上の職員が被災地に入って活動することができ、今でも長期派遣の職員が活躍しています。個々の職員が得た経験を、それだけで終わらせるのではなく、千葉市の組織で共有し、災害対応力の向上につなげていきたいと思います。
先ほどの繰り返しになりますが、私としても任期の最終年度で、芝庭については継続的に取り組んできた側面もあり、こどもの発達相談室については、私がマニフェストで掲げたものであり、それが4年間準備をしてきて、オープンに結びついたということで、一つの成果を上げることができたと考えています。
また、子育て施策についても、4年間見直してきて、子育てと仕事の両立ができる環境づくりというのを第一に掲げていました。保育園・保育所の待機児童、小学校の放課後の居場所ということで子どもルームの待機児童ゼロ、これが両方とも実現できたことは、目指してきた目標が達成できたということで、こちらも大きな成果の一つだと思っています。
今後のこととして、エアコン設置に向けた取り組みを始め、さらに企業立地については、ここ1、2年堅調に進みました。東洋エンジニアリング様が今年、本社移転し、前年はメルセデスベンツ日本様の本社が幕張に来ていただいたことから、今年の総括として、4年間を通じて経済の活性化という面でも、一つの成果を上げることができたと感じています。
(記者)
次の市長選に望まれるということも含めて、2025年への展望をお伺いしたいです。
(市長)
先日公表したマニフェストに、今の千葉市の現状認識と今後のまちづくりの在り方として私の考え方を示しました。人口減少社会がこれからやってくると思っています。今、千葉市の人口は依然として増加基調ですが、いずれ減少局面に入っていく中で、減少をできるだけ抑えていくために、まず千葉市内で働く場所、雇用の場所をしっかりと生み出し、経済の活性化を図っていくということと、住む場所は仕事をする場所で大きく決められる傾向がありますので、千葉市に移り住んできた方が長く住んでいただくための子育て支援の取り組み、また高齢者福祉の充実、こちらをマニフェストの柱としていますので、しっかりと推進していきたいと思います。
また、次の4年間の時期には、千葉開府900年を迎えます。これは千葉市にとって非常に大きな節目のタイミングですので、これまでのまちの成り立ち、歴史を振り返りながら、市民の皆様、事業者の皆様、また千葉市に関わりのある方々で千葉市の将来像について共有する機会をたくさんつくっていきたいと思っています。それの一つが郷土博物館のリニューアルであり、来年行う千葉国際芸術祭は、地域のよさを創作活動を通じて感じるものです、そうしたことで地域の魅力を改めて市内外の方に発信していきたいと思います。今、コロナ禍で地域のつながる力というのが少し弱ってしまっている面があります。コロナが5類になってから、夏祭りや秋祭りなどの地域の行事も少しずつ戻ってきていますが、7割か8割ぐらいの戻り具合だという感覚で、3割2割の地域では、今までやっていた地域行事がなかなかできていない状況だと思います。そうした地域の力を改めて引き出し、また高めていくような取り組みも、今の千葉市に重要だと思い、マニフェストの柱にも書いています。国際芸術祭のキャッチコピーは「ちから、ひらく。」で地域から開いていこうということで、地域の力を改めて高め、引き出していく、地域の支え合いの仕組みを再構築していくような事業展開が必要だと考えています。
(記者)
渡邉恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆が、本日、亡くなったという報道があり、それについて一言いただけませんでしょうか。
(市長)
お会いしたことはありませんので、報道などで接するということになりますが、まずはご冥福をお祈りしたいと思います。そしてジャーナリズムで大きな存在感を発揮されていた方だと感じていますし、ジャーナリズムの在り方を問い続けてこられた方だと思います。
政治部での活動が長かったと承知していますが、政治との関係や、憲法の改正素案といったジャーナリズムからの政治への提案ということにも力を入れて、ジャーナリズムの在り方についてご自身のお考えを発揮され、お示しになられた方だと思います。
また、プロ野球の発展などにもご尽力いただいたと承知していて、大きな業績を残された方だと感じています。
(記者)
千葉開府900年記念キャッチコピーとロゴマークについて、改めて、900年という大変長い大きな節目に当たり、これからどのように使っていきたいか、市民の人たちに伝えていきたいか、市長の思いをお聞かせいただけますでしょうか。
(市長)
ロゴマークとキャッチコピーの決め方については、応募していただいたものを私が選んだのではなくて、市民の皆様、子どもたちも含めて投票で決めたものです。千葉開府900年という節目の時期に、どのような事業や取り組みをしていきたいかという市民の皆様の希望や思いが込められた結果だと思っています。ロゴマークについては、900年というその歴史を礎にして、将来に向けて皆で考えていこうという思いが込もったイメージだと受け止めています。キャッチコピーの「千の葉に 時を刻んで 900年」については、一人一人の市民の力が合わさってまちをつくってきた900年を振り返るという思いが込められていると理解しています。千葉開府900年記念事業で目指している取り組みを、本当に表現された両作品だと受け止めています。
(記者)
実際に両作品を使って、どのような千葉市にしていきたいと思いますか。
(市長)
さまざまな広報媒体で積極的に使っていきたいと思っています。本日のバックボードは「千葉開府Road to 900」と準備期間のものになっていますが、こういった市の広報PRの面でこのキャッチコピー、またロゴマークを積極的に使いたいと思っています。こちらのバックボードは次回以降変わっていますので、ぜひご注目いただきたいと思います。後日、作者の方にもお越しいただき、このキャッチコピーに込められた意味合いや、記念事業で目指している、実現したい価値観なども、このキャッチコピーとロゴマークに密接に関係していますので、900年記念事業が何を目指して取り組んでいるのかということも、このキャッチコピーとロゴマークを通じて、市民の皆様、また市内外の方に訴求していきたいと考えています。
(記者)
脱炭素先行地域について、兵庫県姫路市が、事業費が高額という理由で辞退したというニュースが流れました。千葉市も先行地域だと思うのですが、そんなに負担が多いものなのか、それとも千葉市としては今後も理想を貫いていくのかお考えをお聞かせください。
(市長)
私は姫路市の中身を詳しく存じ上げていないため、具体的に論評するのは難しいですが、脱炭素先行地域事業については、市がどのようなことをしたいかということを計画、提出をして、それに対して数年間で50億円を上限に国費が出るもので、まさにその市の取り組みに沿った補助制度が活用できる仕組みになっています。千葉市としては国の補助金を最大限活用して、市民の皆様に脱炭素社会の重要性をご理解いただくための取り組みや、市有施設750カ所で使用する電力を、CO2排出実質ゼロにする取り組みを現在進めています。北谷津清掃工場でごみを焼却する際に発電し、それを単に電力会社などに売却するのではなく、制御システムを開発することで市有施設の電力需要に対応するために託送できるようになります。このシステム開発を、国庫補助事業などを活用して行いました。これにより、電気代金が今より5億円ほど削減できることになるため、費用対効果と脱炭素社会に向けたCO2排出の削減を両立できるような取り組みを千葉市としては進めていきたいと考えています。
(記者)
ふるさと納税について伺います。現状、千葉市のふるさと納税による流出額は年々増加を続けていて、地方交付税による補填があったとしても、税収にかなりの穴が空いている状況だと思います。こうして返礼品を増やしているというのは、流出に対して歯止めをかけるといった意味合いがあると思いますが、千葉市として現状掲げている目標や、この返礼品追加における方針のようなものがありましたら、教えていただけますでしょうか。
(市長)
ふるさと納税の制度については、千葉市も人口が大きな都市の特徴の一つとして、流出額が年々大きくなってきています。今年度の数字はまだ分かりませんが、昨年度は66億円の流出で、4分の3が交付税で復元されるものとしても、それなりの額が一般財源として失われている状況です。
制度的には、上限額を設けるなどの歯止めをかけていただけないかと指定都市市長会などで要望していますが、今の制度があるこの現状において、千葉市としてもご寄附をいただく体制づくりをしていかなければいけません。ふるさと納税の制度を通じて、千葉市でしかない魅力や、千葉市だからこそ提供できるものについて多くの方に知っていただく取り組み自体は必要なことだとして、私が就任して以来、ふるさと納税の取り組みについて方針転換し、返礼品の充実を図ってきています。寄附をいただく件数などについては年々増加していて、一定の成果が出ていると考えています。流出額との比較においては、流出額のほうが大幅に超過しているため、制度的な手当てが必要だと思います。
一般財源を使って行っている指定事業、子育てや福祉などの財源になりますが、交付税による復元があったとしても、10億円を超える金額が流出していることから、事業実施には影響が出ていると言わざるを得ない状況です。年々ふるさと納税の全国的な規模というのは大きくなっていて、それについてはあるべき姿にしていく必要があると思います。元々はふるさとを応援する制度であり、それについては良いと思いますが、今ふるさとを応援する制度として全て説明できるかというと、そうではない面があると思います。
(記者)
千葉市として、寄附額や件数などに目標がありましたら伺えますか。
(市長)
寄附額の目標というよりも、千葉市の魅力を知っていただくための、魅力的な返礼品を増やすということを、第一に取り組んでいます。他市で比較的大都市でも寄附を集めているところもあるので、そうした取り組みも参照しながら、まずは注目していただけるような、千葉市の魅力をお届けできる返礼品を充実していくことが今取り組むべきことだと感じています。
(橋本副市長)
ふるさと納税額ですが、改めて財政部からも皆さんにお伝えできればと思いますが、手元にある資料では、今年度のふるさと納税による寄附控除額、市民税の流出する額が66億円で、入ってくる額がまだ分かっていない状況です。令和5年度が17億円の寄附を受け入れて、55億円が流出したため、38億円程度がふるさと納税のマイナスの影響になっている状況です。
(職員)
ほかにございますか。よろしいでしょうか。
よろしければ以上で終了します。ありがとうございました。
(市長)
ありがとうございました。今年も大変お世話になりました。
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