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更新日:2024年7月1日
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(市長)
それでは、定例会見を始めます。
本日は発表事項が4点あります。
初めに令和5年度の企業立地の実績がまとまりましたので、お知らせします。
経済政策を進める上で「雇用は最大の福祉施策である」という考え方の下、税収を確保し、雇用をつくり出していく、企業立地の推進を進めてきましたが、令和5年度に、千葉市の企業立地の法制度を活用して、新たに市内に立地していただいた、また生産基盤を増強していただいた企業について実績を取りまとめたところ、昨年度に続き過去最多の実績を更新することができました。
事業計画の認定件数ですが、土地や建物などをご購入いただいて進出する「所有型」が15件、オフィスビルなどを賃貸されて事務所などの形で進出をされた「賃借型」が23件、中小企業向けに特化していますが、段階的・計画的な投資を支援していく「累積投資型」が3件となっています。
次に、業種別の立地件数ですが、所有型と累積投資型は、これまでの傾向と同様で、製造業の割合が高く、全体の半数となっています。また、賃借型については、情報通信関連業、また経営コンサルタントなどの専門技術サービス業の立地が多くなっている状況です。
市内のエリア別の立地件数は、所有型では土気緑の森工業団地の最後の区画の分譲が決まっているほか、新港地区などの臨海部、また長沼・六方地区などの内陸部など、工業系の地域での立地が多くなっています。
また、賃借型では既に発表しているとおり、メルセデス・ベンツ日本、また東洋エンジニアリングの移転に伴い、関連企業を含めて幕張新都心地区に7社進出したこともあり、幕張新都心地区が全体の約75%を占めています。次いで千葉駅周辺の千葉都心地区が約2割となっています。
主な立地企業は、既に共同記者会見を行った、メルセデス・ベンツ日本、東洋エンジニアリングです。また千葉市内のスタートアップ企業であり、がんの診断と治療に効果のある医薬品の研究開発をされているリンクメッド社などとなっています。
今回、過去最多を更新した要因は、特に幕張新都心地区における大型進出を含めた賃借型の増加が大きかったと受け止めています。オフィス環境をどのように企業の皆様が整えていくのか、その際に従業員の働き方を含め、立地場所としての魅力を幕張新都心がお応えすることができたことが重要な要素であったと思っています。実際に進出された企業の方からは、まちづくりの理念への共感、具体的には新規性、先端性、多様性などを挙げられる企業もありました。また、街並みのよさやビルからの眺望による、人材採用面での優位性、東京へのアクセスがよいエリアにありながらも十分な床面積が確保できるなど、幕張新都心エリアの評価の声を多くいただいています。幕張新都心エリアをはじめとして、千葉市の立地環境を高く評価していただいたものと感じています。今年度も引き続き、千葉市の立地におけるメリットをしっかり企業の皆様にお伝えし、また、現在ご紹介できる産業用地もかなり少なくなってきているため、新しい産業用地の整備を計画的に進めながら、可能性のある企業へのアプローチ、また関係先との情報交換を積極的に継続させていただき、さらなる企業立地の実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。
2点目は、こども誰でも通園制度の試行的実施です。
国において、月一定時間までの利用可能枠の中で、就労の有無にかかわらず、時間単位で柔軟に利用いただける通園の仕組みとして「こども誰でも通園制度」が実施されることになっていますが、千葉市としてもこの制度の本格実施を見据え、試行的な事業として、今年の7月から施設利用を開始することとしましたので、お知らせします。
この制度は、全ての子どもの育ちを応援し、全ての子育て家庭に対して、働き方やライフスタイルを問わず支援を強化することを目的として実施するものです。保育所等に通われていない0歳から3歳未満のお子さんを対象として、月10時間を限度にお子さん1人あたり1時間300円でお預かりするものです。
利用期間については、今年の7月1日から開始し、来年の3月31日までとしています。
実施する施設については、3月に公募を行い、本日の資料の一覧表に記載した市内の保育所、幼稚園、認定こども園など、合わせて15施設となります。ご利用される方の選択肢を可能な限り増やしていきたいと考え、現在さらなる施設の追加も検討しているところですので、決まり次第お知らせをさせていただきます。
利用を希望される場合は、資料に記載の事業の流れのとおり、まずは千葉市への利用認定申請と要件審査が必要となります。5月1日から利用認定申請を受け付け、中旬以降に利用認定の通知を申請者の方へ発送することとしています。
その後、6月3日からは利用を希望する施設の事前登録を開始し、7月1日から施設利用を開始するというスケジュールを予定しています。
利用認定の申請については、千葉市電子申請サービスで受け付けをしていますので、こちらから申請をしていただきたいと思います。それ以降の手続きについては、利用認定の通知書をお届けする際に合わせてお知らせします。
この新しい制度は、お子さまにとっては保育の専門職がいる環境で、家庭とは異なる経験ができ、また同世代の子どもなど家族以外と関わる機会が得られることになります。保護者にとっても、育児負担の軽減、孤立感の解消につながることなどを期待しています。
一方で、この制度については、保育現場などから懸念する声も届いています。例えば保育需要がいまだ上昇傾向で施設の定員充足率が高い状況であり保育士確保も難しい中で、どのようにしてニーズに応じた受け入れ体制を確保していくのか、また、通常保育を利用いただいている子どもたちと一緒に過ごす場合に、保育内容にどのような影響が生じるのか、また、月10時間という限られた時間の中で、子どもの育ちや子どもと保護者との関係性においてどの程度の好影響が出てくるのかについて疑問や指摘も出てきており、千葉市としても課題に難しさを感じながら試行を始めさせていただくことになります。
国としても、今回、試行期間を設けていますが、こうした課題を認識されているからこその試行期間の設定ではないかと理解しています。子ども子育て支援法の改正により、令和8年度にこの制度が給付化、制度化されることになれば、自治体にはこの制度を実施する義務が生じてくるのではないかと理解しています。こうした今後の展開も踏まえ、子どもを中心に据えた理念に叶う仕組みをどのように構築していくのかを、今回、試行事業を行うことで事業者の皆様、またご利用になる保護者の皆様との情報交換を緊密にさせていただき、制度として課題がどこにあるのか、しっかりと把握し、その上で自治体や実施施設だけの創意工夫では解決の難しい課題があるのであれば、国に対しても制度の改善を提案していくということを考えています。
3点目は、千葉市動物公園のゴリラのクラウドファンディングについてです。
ゴリラは世界中の動物園、千葉市動物公園でも人気の動物で、千葉市動物公園のシンボルマークにも採用しています。
現在、国内では6つの動物園で20頭が飼育されていますが、そのうち6頭が千葉市動物公園に帰属していて、国内で最多の頭数です。野生下においてもゴリラは絶滅危惧種で、千葉市動物公園は我が国で飼育するゴリラの繁殖において十分な役割を果たしていく立場にあると考えています。
今回のクラウドファンディングでは、ゴリラの展示場を野生の生息環境に近づけることによる飼育の改善と動物の福祉向上のためのアプローチの一つである環境エンリッチメントにより、飼育されている動物が必要としていながらも足りていない刺激や、環境要因を整えて、動物本来の行動を引き出したり、動物の選択肢を増やしていきたいと思っています。
そして、その効果を学術的に検証し、新しい飼育技術の確保の取り組み、またゴリラの保全、生態の解明などに貢献をしていくことを目的としてご支援を広く呼びけるものです。
今回のクラウドファンディングへのご支援によって、実現したいことが大きく2点あります。
1点目は、展示場を野生の生息環境に近づけ、本来の生態を引き出す取り組みを考えています。大小16種類の植物を展示場へ植樹し、野生のゴリラが採食するショウガ科の植物などを植樹することで、ゴリラの行動変容を検証し、今後の展示場の改善に生かしていきたいと考えています。
2つ目は、学術的知見の獲得を目的とした取り組みです。千葉大学や、木更津工業高等専門学校、また研究機関との連携により、さまざまな環境エンリッチメントを実施し、その効果を学術的に検証することで、新しい知見の獲得を行い、種の保存へ貢献していきたいと考えています。
今回のクラウドファンディングへのご支援に対する返礼品ですが、ゴリラにちなんだ特別な限定品をご用意します。例えば、ゴリラを描かれている画家である、阿部知暁氏による「モンタ油彩ポスター」と直筆のイラストが描かれたサイン色紙のセットなど、このクラファン限定のグッズ、またフェアトレードコーヒーなどのゴリラ生息地を援助する商品に加え、これまで一般の方には公開したことがないバックヤードのエリアで、ゴリラに至近距離で合うことができるガイドツアー体験コースなど、幅広く設定しています。
クラウドファンディングのご支援については、5月13日月曜日の9時から開始しますので、ぜひとも多くの皆様からのご参加とご支援をお願いします。
最後は社会実験イベント「STAY STREET」の開催についてです。
千葉市では、千葉国道事務所と千葉銀行とともに、国道357号の地下立体化で生まれた地上部の道路空間において、にぎわいをつくり出していくための社会実験イベントであるSTAY STREETを開催します。
この取り組みは令和4年度に千葉国道事務所とこの道路に面している本市と千葉銀行の3者で締結した包括連携協定に基づいて実施するもので、4回目のイベントです。
包括連携協定では、3者が相互に連携し、国道357号の上部空間を活用したまちづくりや、にぎわい創出による活性化を目的に締結し、現在もそれぞれの立場で提案を持ち寄り、将来的な利活用の方針を検討しています。
昨年度は、自転車教室やパラスポーツの体験、マルシェなどを実施し、多くの方々にご来場いただきました。これまでのイベントで実施をしたアンケート結果の中で、「子ども向けのイベントの実施」や、「カフェや飲食の空間」、「のんびり滞在できる空間を設けてほしい」などのご要望をいただいていました。
そこで、今回、5月31日金曜日と6月1日土曜日の2日間に子ども向け参加型イベントとして自転車教室や起震車による地震体験、パトロールカーや建設機械の試乗体験、のんびりと滞在できる芝生ゾーンの設置など、さまざまな催しを行います。
また、新しい試みとして週末のイベント開催時だけでなく、平常時のにぎわい創出の企画として、キッチンカーの常設を5月13日月曜日から2週間限定で行うこととしました。
今年度もこのイベントを皮切りとし、8月、11月にも楽しくお過ごしいただけるイベントの開催を予定しています。これからもさらなるにぎわいの創出に向け、市民の皆さん、民間事業者の皆さんのご意見を伺いながら日常的に親しまれる空間になるように、将来的な利活用の検討にも取り組んでまいります。
私からは以上です。
(記者)
国道357号上部空間についてお尋ねします。こちらは普段、歩道として使われている場所をこういったイベントに活用するという理解でよろしいでしょうか。
(職員)
そのとおりです。
(記者)
イベント期間中は歩道ではなくて、民間の事業者さんなどを呼んで、にぎわいを創出するということでしょうか。
(市長)
人工芝を敷き、そこに滞在し、さまざまな体験ができるブースなどを出店することで、街中でご友人、ご家族と楽しんでいただける場づくりをします。今後の恒久的な利用の仕方についてはアンケート等により、どういったイベントに関心が高いのかなど分析し、将来的な利活用の検討材料にさせていただくものです。
(記者)
恒久的な利活用というのは、同じようにイベントを開催する場所として活用するのか、それとも何か商業施設を建てるようなイメージでしょうか。
(市長)
今、このような方針があるということではなく、臨時的なものを継続的に行うことも考えられますし、常設的に事業展開が可能だという事業者の提案があれば、意見を伺いながら、今後、総合的に検討していきたいと考えています。
(記者)
8月、11月にも同様のイベントを検討されているということでしたが、これまでは大体年に1回のイベントであったところ、今年度については3回予定されているという理解でよろしいでしょうか。
(職員)
昨年度は年2回、5月と11月に行わせていただきました。今年は3回予定しています。
(記者)
5月中にも、自家用車の活用事業、いわゆる日本版ライドシェアが千葉市と四街道市で始まる見込みです。こちらはタクシー会社の管理の下、一種免許のドライバーが有償でお客さんを運ぶことができるという制度であり、一定程度タクシー不足の解消につながると思います。一方で、やはり欧米型の時間も台数も、それから業者、タクシー事業者さん以外も参入できるという意味で、より自由な規制が緩和された形でのライドシェアの全面的な導入を求める声もあります。6月に政府にて全面解禁に向けた議論を進めるということですが、現状、神谷市長は千葉交通圏において、こうしたタクシー事業者以外も参加でき、台数、時間、曜日などの制限をより開放した形での、本格的なライドシェア導入の必要性をどうお考えかお聞かせいただけますでしょうか。
(市長)
今回、導入されるいわゆる日本版ライドシェアの仕組みについては、欧米で一般的に行われているライドシェアとは若干違った形で導入されようとしているものだと理解しています。公共交通手段の確保については、利便性と安全性、これを両立していかなければならないと思っていて、現在、タクシードライバーの確保が非常に厳しくなっている中で、今回、導入される日本版ライドシェアについては一定の効果が見込まれると私も考えています。
ただ、それが今後の公共交通機関、タクシー需要を満たすために十分かどうかは、今回の日本版ライドシェアで認められていることについて、よく検証した上で判断していく必要があるのではないかと思っています。
いわゆる都市部で言われている圏域、千葉圏域もその一つであり、今回、曜日、時間帯、車両数が示されましたが、ほかの都市圏と比べて、その範囲、曜日時間帯は比較的狭く設定されていると思っています。これは実際の配車アプリのデータを基に決められたということですので、実態に基づいていることになろうかと思いますが、本当にその時間帯だけで需要が満たされるのか、また、その時間帯で十分にドライバーの方を確保できるのか、さまざまな懸案や確認すべきことがたくさんあろうかと思います。千葉市としては利用者、市民の方、またタクシー事業者の方とのヒアリングや意見交換などを通じ、この制度が市民生活を支えていく上で利便性と安全性を両立していくために十分な制度なのかどうかについて、よくお話を伺っていきたいと思っています。利用者や事業者の思いを聞きながら、必要があれば千葉市としても制度改正、またあるべき制度の姿について提案をしていくことを考えていきたいと思います。
(記者)
事業者さんへの聞き取りは、既に始めていますか。
(市長)
現在、行っています。
(記者)
それは具体的に交通圏内の事業者さん何社にどういう形でやっているか教えていただけますでしょうか。
(市長)
現在、取りまとめ中であり、今ここでは何社なのかという数字を持っていないため、代表的な意見については今、申し上げたとおりです。タクシー事業者の方としても、深夜・未明の時間帯に、十分にドライバーが集まるのか、また、平日の夜間も需要を満たすことが難しいのではないかという意見もいただいているところですが、タクシー事業者ごとに見方がさまざまで、今後また、意見交換を進めながら事業者の考え方、また利用される方の考え方について、市としてもしっかり収集をしていきたいと思います。
(記者)
今週の火曜日に熊谷知事が3県知事連名で税源の偏在是正、そして居住地域にとらわれないこども施策に関する措置について国へ要望活動を行っています。税源の偏在というのは、昨今非常に顕著に騒がれていますが、今回このような形で熊谷知事が申し入れを行ったことに対する市長の受け止め、今後、千葉市として何かこの分野でやっていくことについて、お考えがありましたら教えてください。
(市長)
今回、地方税制度を適切に改善して、税源の偏在是正を行うべきだという提言を、熊谷知事はじめ神奈川県と埼玉県の知事、合わせて3名の知事で担当大臣に申し入れたと承知しています。
多くの自治体が考えていることを具体的に文面にして要望されたと思っていて、私も思いを同じくするものです。最近、子育て施策の充実をどの自治体も進めていて、財源のやりくりをしながら充実させているところです。千葉市としても、この8月から子ども医療費助成、高校生相当年齢まで拡充し、窓口負担についても300円に引き下げるということを行っています。給食費無償化の範囲は、千葉市も第3子以降についていち早く無償化としていますが、今回、3県知事が念頭に置いたのは高校の授業料無償化です。相当な財源を要することと認識していて、例えば千葉県外から東京都に通っている高校生については、都内在住の高校生は授業料が無償なのに、千葉県から通っている方は有償となり、子育てや教育にかかる支援策がかなり大きく異なっている状況になります。これは、決して千葉県や東京都以外の県が行革努力を怠っているからではなく、使える財源に制度的な限界があるからです。
千葉市の市町村行政から見ても、先ほど申し上げました給食費の無償化や、保育料の無償化について、可能な範囲で対象の拡充、改善に努力していますが、特に私たちは交付税の交付団体ですので、財源にはおのずと制度的な限界があり、拡充したくても拡充できないという事情があります。
こうした子育て施策を強化していきたいが、制限があってできないという状況をまとめて国のほうに要望をされたと思っています。こういった施策をする、しないという判断以前に、地方交付税制度によってつくられている財源に限界があるということをはっきり示したということは大きな意義があると思っています。高校授業料の無償化をする、しないと分かれてしまうほどの税源の偏りがあるということをはっきり示したという点と、それを是正していく必要があり、子育て教育施策については住む場所に応じて大きな違いがないようにしていくべきだという考え方を示したものと思っていて、繰り返しになりますが、思いを同じくするものです。
あわせて国として子育て施策、教育施策の「基本的なもの」の範囲が広くなってきていると思います。子育て施策については、少子化に対応するために必要なもので、10年前や20年前に比べれば、いわゆるスタンダードが上がってきていると思いますが。ただ、それが税制度や財政制度によって、できる地域とできない地域があるというのはおかしな話で、偏在を是正するか、国としてしっかり財源を確保して全国統一的に行うのか、どちらかをしていただきたいという趣旨の要望で、私も思いを同じくするものです。
(記者)
こども誰でも通園制度について基本的な部分の確認ですが、千葉市が試行自治体の一つに選ばれたので実施するということでよろしいでしょうか。
(市長)
市として実施を希望しました。
(記者)
希望して、国から認められたということでしょうか。
(市長)
そうです。希望を認めていただいたということになります。
(記者)
対象者の数ですが、生後6カ月から3歳未満の方がどれくらいいるか数字を教えてください。
(職員)
対象者はおおむね7,000人程度の方が認定を受ける方がいらっしゃると見込んでいます。
(記者)
7,000人見込んでいるということですね。
(職員)
あくまで対象となり得る方です。
(記者)
申し込みの期限は決まっているのでしょうか。
(職員)
最初の期限はお示ししたとおりですが、この後も引き続き受け付けます。
(記者)
京葉線のアンケートを先月30日に締め切り、詳細な分析はまだかと思うのですが、今どれくらいの回答が集まっていて、どういう分析をされているかを教えていただけますでしょうか。
(市長)
京葉線ダイヤ改正の影響等に関するアンケート調査を行い、4月末をもって一旦締め切らせていただきました。非常に多くの方にご回答いただき、単純集計で総回答数は1万4,849件となっています。回答の傾向については、先日の会見と追加的に資料を提供させていただいたものと変わっていません。割合、コメントの集計では「悪い影響がある」と答えた方が約8割、「乗る電車を早める、遅らせる」が約6割、「京葉線から別の線に変更するなど利用を停止した」が約3割となっていて、通勤、退勤時間帯の快速の増便、通勤快速の復活を求める方がそれぞれ約7割、約6割もいるというもので、先日もお話しした状況から割合に変更はないという状況です。
現在、ちばぎん総研にて集計をしていますので、詳細な集計はこれからとなりますが、しっかりと解析を行い、今後のJR東日本との協議の中で活用していきたいと考えています。
(記者)
3知事の申し入れの関係ですが、思いを同じにするというご発言がありましたが、午前中の知事会見で、熊谷知事が似たような立場である自治体とも共同歩調をというようなお話をされましたが、市長として国に申し入れをするなど、何らかのアクション、あるいは考えていることはありますでしょうか。
(市長)
地方財政制度について、どうあるべきかということについては、これまで千葉市としても全く何もしてこなかったわけではなく、むしろ毎年、千葉市として政府要望、これを緑本と呼んでいますが、その中で言及をしています。昨年からは給食費の無償化の財源をしっかり確保してほしいことや、保育料の3歳未満児の第2子以降の半額措置についても、第1子が小学校進学後に、第2子の扱いが第2子ではなく第1子としてカウントされるという不平等感がある制度になっています。そうした子育て支援策の改善をし、それに必要な財源については居住地に関わらずなされるべきサービスであるので、しっかりとした地方財源を確保するか、国が予算化するということを申し入れてきました。これらについては今年度の政府要望でもしっかりと伝えていきたいと思いますし、都道府県と政令市と一般市で少しずつ財政制度が違う部分もあり、それぞれ都道府県の括り、政令市の集まり、市長会でそれぞれ適用される制度について要望を行っていますので、まずはそうした枠組みで最近の動きに合わせた要望をしっかりと行っていきたいと考えています。
(記者)
公週末からアルティーリがB1昇格にかけて準決勝が始まります。前回はここで敗れて昇格になりませんでしたが、市長として期待はどうでしょうか。
(市長)
大いに期待しています。私、昨年の5月14日、あと5分ということろで昇格を逃した場所にいまして、非常に悔しい思いをしました。チームも選手の皆さんも、その悔しさを胸に1年間ゼロから積み上げてきて、B1昇格が決められる舞台に再び戻ってきていただいたので、ぜひとも多くの皆さんにアリーナへ駆けつけていただいて、既にゲーム1と2はソールドアウトで、これからのチケットはリセールになると思いますが、会場に行かれる方、所要があって会場にいけない方もアリーナの中から外からA-xxとして声援をぜひ選手に送っていただきたいと思っています。ぜひ歓喜の瞬間をチーム、またA-xxの皆さんとともに迎えたいと思っていまして、B1昇格を本当に大いに期待しています。
Bリーグは非常に厳しくて、自動昇格がありません。アルティーリはレギュラーシーズンで勝率9割を超えていて、おそらくサッカーであれば自動昇格になっていると思いますが、プレーオフで負けるとまた1年、一からスタートとなります。非常に厳しいルールの下で行われていますので、チームも選手も万全の態勢で試合に臨んでもらえると思いますが、緊張感があると思いますので、我々も声援を送り、B1に押し上げていきたいと思っています。私もゲーム1を観戦する予定です。
(記者)
先日、競輪のPIST6の件で有名なインフルエンサーの方と動画コラボされていましたが、好意的な反応もXであったと思います。改めてこのPIST6になぜ力を入れるのか、その存在を初めて知った市民も多いと思うので、市長としてどういうスタンスでいらっしゃるのかというのを教えてください。
(市長)
動画の中で私の思いはある程度お話しさせていただきましたが、PIST6は千葉市が主催している競輪で、しっかり売上げを確保していかないと存続ができないものです。公営競技ですので車券の売上げで事業を成立させなければなりません。今は事業を運営しているJPF社と最低保証契約を締結しているため、千葉市には損失が生じませんが、そうした状況が続きますと受託事業者も経営が厳しくなるため、車券の売上げを伸ばしていくことが最大の課題です。
これまでもさまざまなプロモーションを市としても、またJPF社としても行ってきましたが、正直申し上げて低迷しているという状況であります。どういった層にどういったメッセージを届けて車券を買っていただくのか、今はアプリで買えるため、会場までお越しいただかなくても購入できる状況にありますので、広く多くの方にどうアプローチしていくのかが課題です。
今回、公営事業事務所とJPF社で広報戦略を一から検討していただき、影響力のあるユーチューバーのヒカルさんにお願いをして、ともにPIST6のプロモーションを行おうという中で生まれてきた企画です。再生回数は、もちろんヒカルさんの動画になりますので100万回は超えている状況ですが、PIST6のアプリの登録者は、3年間で3万人だったのが2日でプラス2万人になり、実際の車券の売上げも通常1日1,500万円前後のところ、動画配信翌日は6,000万円弱になるなど極めて大きな効果があったと思います。ヒカルさんの動画を登録されている方は20歳から30歳代の比較的成人に達した方で、いわゆる車券の買える年齢の方で若い方が多いという特徴もあり、我々がプロモーションしていく層に非常に近いということで、今回お話をさせていただいて実現しました。さまざまなコメントをいただきましたが、総じて好意的であり、市として大きな取り組みをしたことについては敬意を払いますというコメントもいただいていて、一過性のものではない定着した効果に今後つなげていくことが課題ではないかと思っています。
(記者)
企業立地について、今回この数字で得られる、市に入ってくるメリットをもう少し数字的にいただきたいです。
あと、ゴリラのクラウドファンディングについて、千葉市で飼っているゴリラ2頭の名前や年齢など細かいデータを教えてください。また、国内で6頭が千葉市に帰属するということで、残りの4頭がどこなのか、その辺りも教えてください。
(市長)
企業立地を推進している大きな理由ですが、やはり雇用の場を生み出してもらえるということと、それが、千葉市が地域の拠点都市として今後も人口減少圧力が徐々に強まっていく中で、拠点都市として成長していくために重要なものであるということです。やはり職場があるから千葉市に居住する、職場があるから千葉市に通うという方がたくさんいらっしゃいます。そうした地域としての求心力を高めていくためには、企業立地を継続していく必要があると思いますし、立地企業からの税収というのは一般財源ですので、福祉や教育予算に充当することができます。
今後、窓口の施策、千葉市ならではの事情を踏まえた施策の財源として極めて重要だと考えていて、雇用と税収、また既存の市内企業との取引も始まってきますので、経済活性化にも直結してきます。そうした点を踏まえ、企業立地の推進に、現在、取り組んでいるというところです。
それぞれの目標というのは、やはり実際に操業していただいて、税収がどうなるかということのため、一概にいくらとこの段階では申し上げられない状況ですのでご理解いただきたいと思います。
(職員)
ゴリラの件について、お答えします。当園で飼育しているゴリラは、オスのモンタが39歳、メスのローラが46歳の2頭です。あと、千葉市動物公園帰属の6頭の状況ですが、当園で飼育しているオスのモンタ、上野動物園には全てメスでモモコちゃんとモモカちゃんとスモモちゃん、京都市動物園には全てオスでモモタロウとゲンタロウくんという状況です。当園で飼育しているローラは上野動物園に帰属しています。
(記者)
ゴリラのクラウドファンディングについて、今回のクラウドファンディングの目的は生態を引き出して種の保全をというところだと思いますが、ゴリラを繁殖をさせることが最終的な目標という認識でよろしいでしょうか。
(職員)
基本的には種の保存としてゴリラの繁殖も目指していますが、その前に、まず日本国内においてはゴリラの飼育環境を改善しながら動物福祉を目指していくということを考えています。
(記者)
検証は、モンタくんとローラちゃんの2頭を対象に行われるということでしょうか。
(職員)
まずは千葉市のクラウドファンディングですので、当園で飼育している2頭のエンリッチメントを実施します。
(記者)
千葉市動物公園で繁殖したゴリラ達が国内ほかの園にもいると思いますが、動物公園での繁殖の経緯を伺いたいです。
(職員)
千葉市動物公園では、ゴリラの繁殖の実績はありません。ほかの園での実績という形です。
(記者)
ゴリラの関係で、動物福祉の向上というのは、具体的にどういうことが可能となるイメージでしょうか。
(職員)
ゴリラについては、あまり生態が明らかになっていないため、ゴリラが食する、嗜好性が高いと言われてるショウガやミョウガなどを食べたことにより採食にどう影響するのか。その後、設置する予定の屋外ミストや環境を変えることで行動が活発になるかをモニタリングし、どういった結果につながるのかということを検証していく状況です。
(記者)
いわゆるアニマルウェルフェアに沿った形なのですか。
(職員)
まさに今、動物福祉の全体の取り組みの標語を千葉市はアニマルウェルフェアと表現していて、それに沿ったものとなります。
(記者)
ゴリラの関係ですが、千葉市動物公園にはオスのモンタとメスのローラが1頭ずついると伺いましたが、リリースの「国内最多の6頭が当園に帰属している」という部分に理解が及ばなくて、6頭が帰属しているというのはどういう解釈なのでしょうか。
(職員)
まず、千葉市動物公園にいるモンタという、千葉市が帰属権を有しているオスが1頭で、上野動物園にモモコ、メスが1頭います。同じく上野動物園にモモカとスモモ、これが両方メスで、4頭目です。5頭目に京都市動物園にモモタロウ、オスがいます。最後に、同じく京都市動物園で生まれたゲンタロウ、オスがいるというのが6頭の状況です。
(記者)
今回のゴリラのクラウドファンディングで第1の目標が1,050万円を目指して展示の改善を図り、まずはこれを目指し、それ以上の寄付金が集まった場合にエンリッチメントを進めるという考え方でよろしいのでしょうか。
(職員)
基本的な考え方はその考えのとおりです。
(記者)
仮に、目標額に満たなかった場合というのはどのような対処をされるのでしょうか。
(市長)
目標額を達成できるようにしっかりとケアしていきたいと思っています。
風太くんの20歳の誕生日に合わせてクラウドファンディングを行いましたが、大変大きな反響がありました。今回、千葉市動物公園のマークにもなっているゴリラ、非常に重要な動物だと考えていますが、多くの方々に、市民の方も含めて皆様と一緒に飼育の環境を改善していきたいと思っていますので、目標達成に向けてしっかりと取り組んでいきたいと思います。
(記者)
あくまでもPRに力を入れて達成に向かっていくということでしょうか。
(市長)
動物園で、こうしたエンリッチメントの取り組みをしているということを多くの方々に知っていただき、野生に近い環境を実現した上で飼育の技術も高めていきたいと思いますので、こうした取り組みを総合的に進めていくためにはクラウドファンディングで感心を集めて、一緒に進めていくということが重要ではないかということで、今回の取り組みをさせていただくことにしました。
(記者)
こども誰でも通園制度のことについてお伺いします。月10時間というのは、どういう基準でこの時間を選定されたのか、また、1人当たり1時間300円という支払い方法は、その場で現金で支払うのでしょうか。
(職員)
まず1点目の月10時間は、国の試行事業にのっとり千葉市も実施するもので、国が月10時間という上限を設定しています。この10時間について、十分かどうかという点はいろいろ議論もあるようですが、国においては、試行事業においてはこれでも一定の効果があるだろうと判断しています。我々もそれにのっとり10時間と設定しています。
300円の料金については、施設に直接お支払いいただきますが、決済の方法は各施設に委ねる形になりますので、現金や引き落とし、電子決済も考えられると思います。
(記者)
こども誰でも通園制度について、千葉県内でこの試行制度を始める自治体はほかにありますでしょうか。
(職員)
県内ですと市川市、松戸市、野田市、成田市が実施予定と把握しています。
(職員)
ほかにはよろしいですか。よろしければ以上で終了します。
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