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更新日:2024年12月11日
ここから本文です。
(市長)
それでは定例会見を始めます。
初めに令和5年度の決算概要について取りまとめましたので、お知らせします。
資料1の2ページをご覧ください。
一般会計の決算の規模について、歳入総額は5,063億円となり、対前年比では236億円の減となりました。歳出の総額は、5,025億円となり、対前年度比で205億円の減となりました。歳入歳出ともに、過去4番目の規模となる決算でした。
次に3ページの実質収支ですが、効率的な予算執行に努めたことなどにより、29億円を確保しています。前年度より減少したものの、一定額を確保できたと考えています。
次に4ページの全会計市債残高については、こちらは対前年度比で151億円の減となり、残高は9,567億円です。市債残高については、平成22年度の1兆815億円をピークに減少傾向となり、令和4年度の決算では市役所新庁舎や千葉公園総合体育館などの大規模な建設事業が集中したことから、12年ぶりの増加となりましたが、令和5年度決算ではこうした事業が完了したことから減少に転じました。
5ページの基金の借入残高は、対前年度比で20億円減の157億4,000万となり、着実に削減をしてきました。借入残高については、年々着実に削減していて、資料に記載はありませんが、平成24年、25年度の最大312億円の借入残高に対し、令和5年度決算では50%程度の水準まで削減することができました。
次に健全化判断比率ですが、6ページの実質公債費比率については、対前年度比で0.1ポイント増の10.7%とほぼ横ばいの水準、7ページの将来負担比率については、対前年度比2.6ポイント減の122.4%となっています。
中期財政運営方針において、令和4年度から7年度までの期間は、令和2年度決算、これは方針をつくったときの直近の決算になりますが、それと同水準の維持を目指すとこととしています。令和2年度決算は、実質公債費比率は11.8%、将来負担比率は128.8%ですので、令和5年度決算については目標値の範囲内になっている状況です。
次に8ページの財政調整基金ですが、令和4年度の実質収支の2分の1相当にあたる29億円を積み立てる一方で、収支調整のため50億円の取り崩しを行っています。対前年度比21億円減の149億2,500万円となっています。
令和5年度決算の概要については以上です。
次に、デジタルツインを活用した自動運転の安全性の検証の取り組みについてです。
千葉市では、幕張新都心を中心に、自動運転をはじめとした技術革新の実装を目指す先進的な取り組みを進めています。幕張新都心のエリアにおいては、各拠点の間に一定の距離があり、来街者の多くは駅と目的施設との単純往復が多いという実態もあります。回遊性の向上や、にぎわい創出が求められていて、その手段の一つとして自動運転サービスの取り組みをこれまで進めてきました。
自動運転サービスの社会実装を実現していくためには、公道での走行実験による技術力を向上していくこと、また安全性の担保が必要となりますが、天気が悪いときや、夜間また車両や歩行者の多い道路での実証実験の実施がなかなか難しいという状況があります。実験時における安全性の担保が難しいという課題に対応していくために、この事業でデジタルツインを活用した仮想空間上に、さまざまな走行条件や走行環境を設定した上で、この環境下で自動運転のシミュレーションを繰り返していくことで技術力の向上と高い安全性の検証を実現しようというものです。これにより、自動運転サービスの実装までの時間を短縮し、実現を加速していくことが可能になっていくのではないかと考えています。
自動運転の安全性の検証等において、デジタルツインを活用する取り組みが、自治体としては全国で初めてだと認識しています。ここでデジタルツインの取り組みをご紹介した動画を用意していますので、ご覧ください。
(動画視聴)
(市長)
取り組みの概要は以上となりますが、現在、連携先のデロイトトーマツ社様、BIPROGY社様と連携し、デジタルツイン環境の構築を行っているところです。今年の10月頃からデジタルツイン上で走行シミュレーション、安全性の検証を行う予定です。こうした先進的な取り組みを行うことで、自動運転サービスの実装を推進しています。
次に、千葉市立新病院の名称の募集についてです。
新病院については、令和8年の秋に美浜区若葉3丁目に開院を予定し、今、建設工事を行っています。市の西部地域の中核的な医療機関としての役割を果たしていくこととし、市民の皆様に広くご愛顧いただけるような名称の募集を行います。募集の概要として、募集期間は9月1日から9月30日までとしています。
新病院に関心をお持ちの方であれば、どなたでもご応募いただけ、お1人様1点の応募をお願いしています。ウェブサイトからの電子申請、また、市立青葉病院および海浜病院に設置された応募箱への投函も可能です。郵送、FAX、持参でも応募を受け付けていますので、ぜひ、ご応募ください。応募状況については、今年の12月に市のホームページなどで公表する予定です。
新病院は、現在の海浜病院の機能として小児、周産期医療に強みを持つことから、その機能を引き継ぎながら、救急医療や災害医療、がんの診療体制の強化などを実現するべく、幅広い医療サービスを提供することを目指しています。病床数は349床を予定していて、市の西部地域の中核的な医療施設としての役割を果たしていきたいと思っています。ぜひ、多くの市民の皆様からのご応募をお待ちしています。
続きまして、千葉市の川コンセプトブック「優しい流れに会いにゆく」と「千葉市の川すいすい探検マップ」の作成についてです。
千葉市では、水辺やその周辺の歴史、風土などの地域資源を活かし、河川が広く市民の皆様に認知されて、水辺に集い、新しいにぎわいや活力の創出を目指しています。千葉市には、都川をはじめとして歴史や優れた景観などを有する魅力的な河川がありますが、現在、その魅力を十分に引き出しているとは言い難く、治水を重視した取り組みの影響なのか、市民との間に距離のあるものになっていると感じています。
そこで、千葉市の河川を身近に感じていただけるように、都川、花見川、鹿島川とその沿川の魅力を発信するコンセプトブック「優しい流れに会いにゆく」と「千葉市の川すいすい探検マップ」を作成しました。
コンセプトブックのタイトルは、「優しい流れに会いにゆく」です。千葉市を代表する3つの川、都川、花見川、鹿島川の歴史、また生い立ちの紹介、特徴的な表情を捉えた多くの写真を掲載していて、それぞれの川が持つ魅力を引き出し、市民の皆様が身近に感じていただけるようなコンセプトブックとしています。
また、沿川で活動する地域の皆さんや、総合学習の時間に地元鹿島川の自然と生き物について学ばれている、更科中学校の皆さんの取り組みのほか、昨年度実施した「千葉市の川の風景」フォトコンテストに出展された写真も掲載しました。
一方、すいすい探検マップは、千葉市の地形と流れる川が分かるような地図をベースに、都川、花見川、鹿島川の3つの川ごとに川沿いをゆっくり歩ける通路、公園・緑地、また千葉市の原風景である谷津、史跡、見晴らしのよいビューポイントなどを掲載したマップを作成しました。
こちらのコンセプトブックと探検マップは、千葉市のホームページ上でもご覧いただけますので、多くの皆さんにご覧になっていただき、これをきっかけとして、ぜひ市内の河川を身近に感じていただき、実際に川辺に足を運び、河川沿川の歴史やまちなかの水辺の魅力、川辺の豊かな緑や田園風景などを再発見していただけるとありがたいと思います。
ぜひ、記者の皆様におかれましては、河川、まちづくりにご注目ください。
次に、千葉市美術館の企画展「Nerhol 水平線を捲る」の開催についてのお知らせです。
今、最も注目すべきと言われている現代美術アーティストデュオの「Nerhol」による初めての大規模個展を9月6日から11月4日まで千葉市美術館で開催します。
Nerholはグラフィックデザイナーの田中義久さんと彫刻家の飯田竜太さんにより、2007年に結成され、活動されています。Nerholの作品の独自性は、写真と彫刻の両方の特性を持つ点が挙げられると思います。植物や人物を撮影した動画から、角度や時間の異なるカットを数十から数百枚出力し、それを重ねて彫刻を施すことで、被写体が持っていた時間や空間、また行為が揺らぎのように作品に現れるという評価が得られています。見る人の認識をまさに揺さぶり、さまざまな解釈を誘う作品で評価されています。2020年には、若手作家の登竜門と言われているVOCA賞を受賞されています。有名ギャラリーを中心に展覧会が開催され、近年では太宰府天満宮の宝物殿や、メキシコの美術館でも展示を行い、国内外で活躍されています。
今回の企画展では、活動初期のポートレートシリーズや帰化植物を題材にした代表作を含め、これまでの活動における重要な作品や未発表作品を網羅し、作家独自の視点によって再構成されるものになっています。また、Nerholの作品とともに、2人に選んでいただいた千葉市美術館の所蔵品も展示し、コラボレーション企画を行います。
大規模な個展としては初めてとなる千葉市美術館にちなみ、最新作として、千葉市の花であるオオガハスをモチーフにした作品が作られ、千葉市美術館の特徴的な建築であるさや堂ホールで、実際に千葉公園で刈り取られたオオガハスを原料とした和紙を用いた特別な展示も実施します。
また、館内数カ所に設置したQRコードを読み込んでいただくことで、Nerholによるオオガハスをモチーフとしたこの企画展限定のNFTアート作品が獲得できる企画も行います。自分だけの特別なアート作品データとして所有することができますので、ぜひアートとデジタルテクノロジーの融合の新しい取り組みを体感していただければと思います。
この企画展は、ほかの美術館は巡回しませんので、千葉市美術館のみでしかご覧いただくことができません。ぜひ千葉市美術館に足を運んでいただきたいと思います。
展覧会会期前日の9月5日の午後2時から記者の皆様への披露説明会を行います。作家のNerholの2人も来場予定ですので、ぜひ取材いただき、PRにご協力いただけるとありがたく思います。
発表事項は以上となりますが、私からお知らせが1点あります。
8月20日に記者発表していますが、8月24日に市役所前の国道357号上部空間を活用した社会実験イベント「STAY STREET」を今週末にも開催します。令和4年度から千葉国道事務所、千葉銀行とともに国道の上部空間を活用したにぎわい創出に取り組んでいて、これまで4回実施し、今回は「ちばBEER祭り」と題し、このイベントでは初めてとなるアルコールを含めた飲食の販売を行います。暑さを避けて、ビールなど飲食を楽しめるように大型テントも用意します。お子さんと一緒に楽しめる夏の屋台をイメージした出し物なども用意していますので、夏のシーズンの終わりの時期に夏の思い出の一つとして、ぜひともご家族でご来場いただきたいと思います。
私からは以上です。
(記者)
自動運転の実証実験についてお伺いします。今回、全国初の取り組みということですが、千葉市が選ばれた理由と至った経緯があれば教えてください。
(市長)
自動運転の開発、実装のためにはクリアしなければならない課題や実証実験が幾つかありますが、次の段階に大きく歩みを進めていくために必要な取り組みだと考えています。国として選ばれたということではなく、連携先の事業者とともに開発をする中で、必要なプロセスの一つであったと私は理解していますが、こうしたデジタルツインを活用した実証実験を行うことで、社会実装に一歩でも近づく、そうした大きな意義があると思っています。
(記者)
来年3月までシミュレーションを行うということですが、それ以降の展望はありますでしょうか。
(市長)
デジタルツインを活用した安全性の検証の結果を踏まえ、次にどういった実地での実験ができるのかというデジタルツインの取り組みの検証も必要になります。この段階で詳しく3月以降どうしていくかというのはございませんが、一つ一つプロセスを進めていくことが重要ではないかと思っています。
(記者)
水道の配水管の更新について、今度、県のほうに要望に行かれるとリリースされましたが、現状の受け止めと要望されたいことを教えていただけますでしょうか。
(市長)
松戸市さんと両市長連名で、実際の申し入れは両市の副市長から千葉県企業局長へ行います。千葉市も松戸市も県水の給水区域で水道管が破裂し、大きな影響がありました。県のほうも水道管の布設替えを進めていると思いますが、本当に今回事故があった場所だけのことなのか、我々としてもまだ確証が持てていません。このタイミングで申し入れをし、県と市の共同で市民生活の安心安全を守っていくために、今後の布設替えの具体的な計画について、ぜひ検討を進めていただき、計画的な更新をお願いするための要請と考えています。
(記者)
決算についてお聞きします。政令市の移行から30年以上経って、その前後に建てた建物が更新を迎えるため出費がかさむというお話を伺いましたが、財政調整基金も昨年から崩していて、ここから先の財政状況の推移を市としてはどう考えているのでしょうか。
(市長)
今回、財政調整基金を令和5年度決算でも取り崩していますが、コロナ対策、また、市内の経済活動の活性化、維持のために緊急に事業を組まなければならず、また、扶助費の障害者関係の取り組み、子育て支援関係で必要な取り組みが多数あり、取り崩しています。緊急的な要素もあったと思っています。健全化判断比率は、計画の範囲内に収まっていて、非常に財政の維持が困難になっているという状況ではないと思っています。今後の財政需要、必要な支出を考えたときに、政令市に移行した際に整備した公共施設の更新や大規模修繕がかなり多く控えているため、非常に厳しい財政運営が必要な時期に来ていると考えています。大規模修繕や更新については、いま一度、対応が必要な施設を全て洗い出しているところで、時期やタイミング、ある特定の年度に支出が偏らない平準化なども行い、今後の財政需要が平準化できるような工夫を、既に計画はありますが、改めて見直しをしているという状況です。
また、今物価が高止まりし、建設関係の分野でも単価が上がってきている状況で、市税収入も来年度以降の伸びもありますが、歳出の値上がり分に対してなかなか税収が追いつかない状況であります。おそらく税で反映されるまでには、少しタイムラグが出ると思いますが、歳入が歳出に追いつかない状況も予想されますので、ここ数年間の財政運営は結構厳しいと思っていますが、どういった工夫をしながら予算編成していくのか、今検討しているという状況です。
(記者)
今週のX Gamesの出場選手発表もあり、いよいよ千葉で行われる大規模アクション大会の開催も迫ってきています。この大会を今まで3年間続けて開催し、千葉はアクションスポーツの最高峰の戦いを行う場として選ばれているということに対し、千葉のブランドイメージや、市のブランディングイメージアップにどうつながっているか、まちづくりとかにどう起因しているのかを教えてほしいです。
(市長)
X Games Chiba 2024については、来月9月20日から22日までの期間開催されますが、3年連続千葉市での開催となっています。私は世界でも唯一の大規模なアクションスポーツのイベントを千葉市で開催することで、千葉市は大規模な国際イベントを十分に受け入れられる都市機能がある場所であるということを多くの方に理解していただくことが大きな効果の一つではないかと思っています。単に千葉市の名前がPRされる効果もありますが、こういった国際的な取り組みができる、また官民挙げてのボランティア組織、後援会組織もあり、開催を応援できる環境にあるということが多くの方に理解され広がることで、次なる大規模イベント、また経済効果のあるイベントの誘致にもつながっていくと思います。千葉市として都市機能が理解されることが大きな効果の一つだと思っています。アクションスポーツという新しいジャンルのイベントの開催地として知名度が上がっていくことが、そのほかの分野の開催にもよい影響が出ると思っています。大規模イベントの誘致活動を行う中で、東京は誰でも知っていますが、あえて千葉市を選んでもらうためには、常に新しい情報発信をし続けなければ見てもらえないという厳しい状況があります。そのため、日本で初めてのイベントを誘致するということには、大きな価値があると思っています。X Gamesの前はレッドブル・エアレースという大きなイベントがありましたが、日本で初開催となるイベントについて、さまざまな規制も整理しながら開催できる環境を千葉市として用意できるということを多くの方にご理解いただき、今後もそうした活動を続けていきたいと思っています。
(記者)
自動運転バスについて2点ほどお伺いしたいのですが、こちら市が以前から自動運転バスの実証実験を複数回されていたと認識しています。回遊性の向上に向けてというところがメインだったと思いますが、改めて自動運転バスを幕張新都心で導入することの意義をお伺いします。また、最初は短い区間からだと思いますが、いつ頃までの導入を目指されているか、また、複数回実証実験されているかという認識でよろしいか伺います。
(市長)
自動運転の安全性検証については、これまでも複数回、幕張新都心で実際に走らせる実験を行っていますので、それぞれの概要については担当課にご確認ください。まず開発を進める意義ですが、輸送や運送事業については人手不足であり、幕張新都心でバスを走らせるためには人手が必要で、今は地域の公共交通の路線バスの減便なども出ています。そうした運転手不足を解消する意味においても自動運転サービスは大きな解決策の一つになってくると思います。今幕張新都心での実装を目指していますが、そこで自動運転サービスが提供できれば、その分運転手の方を地域のバス輸送にも回せることになりますので、幕張新都心にとどまらず、地域全体の移動手段の確保にもつながる取り組みになると考えています。
時期的には一つずつ検証を重ねる必要がありますので、いつまでにとはっきり言える段階ではないと思っていますが、国のロードマップに合わせて実施を進めていて、運転手が不要となるレベル4を2025年に全国で50カ所、27年には100カ所ということでロードマップが示されていますので、それを目安にしながら幕張新都心でも、全国でもいち早く取り組みができるような安全性の検証を進めています。
(記者)
X Gamesを開催する意義についてお話がありましたが、パリオリンピックの直後ということもあり、どんなパフォーマンスを期待されているのかというのを教えてください。また、週末に親子三代夏祭りが行われましたが、現段階でどのように総括しているのかを教えてください。
(市長)
パリ五輪の後のX Gamesということで、今年は開催時期を9月にして、例年の春先から移動させています。東京オリンピックから、アクションスポーツ、ストリートスポーツへの認知が急速に広まり、パリ五輪でも正式種目になったことから注目する方の数は、世代を超えてかなり増えていると思います。パリの熱気をそのままに千葉市内で国際競技会を開催していただくということは、高い技術を自分の目でじかに見ることができる貴重な機会として、ぜひ多くの市民の方、また市外からもお越しいただきたいです。
先日、選手発表の記者会見の前に、選手と少しお話しする機会がありましたが、オリンピックとはまた違う楽しさがあると皆さんがおっしゃっていました。オリンピックというとメダルの色になってしまいますが、もともとアクションスポーツというのは、選手同士がたたえ合い、技術の磨き方、また技術の向上をみんなで一緒にしていこうというものです。X Gamesはメダルの色や順位に対するプレッシャーが比較的低く、自分の技術を世界に向けて披露するとともに、ほかの選手を応援するような機会で、より磨いた技を披露することに挑戦できる場だとおっしゃっている選手が何人かいました。むしろX Gamesでは、各選手がさまざまな挑戦をする、高い技術を見られる機会がこれまで以上に増えるのではないかと期待していて、そういった意味においてパリオリンピック後のX Games Chibaの楽しみ方というものがあると思いますし、高い技術が披露されることを大いに期待しています。
親子三代夏祭りについては、直前の準備が台風第7号の影響で少し時間を要し、前夜祭の開催時間がずれ込みましたが、前夜祭も中止、延期にはならずに実施でき、本祭りについては、昨年以上の方にご来場いただき、武者行列、みこし、渡御、最後の千葉おどりに、本当に多くの方にご参加いただき、こうした夏のイベントに対し、市民の方が待ち望んでいたということを深く感じました。
また昨年、コロナ禍以降初めて開催しましたが、マンションが中心部に増え、そうした中での開催というのがコロナ前の開催と比べて状況が変わってきています。例えば、昨年はマンションの入り口の前を塞いでしまい、一部生活に影響が出たというご指摘をいただきました。今回はそうしたご指摘も踏まえ、カラーコーンを置いて動線をしっかり確保するなど、そこで生活される方と親子三代夏祭りが共存し、住んでいる方にも認めていただき、多くの方がこのような新しい状況の中でも参加できる、新しい形を実現した親子三代夏祭りであったと思います。
千葉開府900年に向け、親子三代夏祭りについても充実を図っていきたいと思っていて、千葉氏にゆかりのある7つの都市からも今回、ブースを出展していただきました。千葉開府900年のときにはさらに充実した内容になるよう、これからもしっかりと検討を続けていきたいと思います。
(記者)
千葉市を地盤とする小林衆議院議員が自民党の総裁選に名のりを上げました。総裁選については関係する地元の市長という立場として、どのようにご覧になっているのかを教えてください。
(市長)
自民党の総裁を決める選挙であり、国政の場で与党ですので、選出された総裁が総理になる可能性が最も高く、我々の市政にも何らかの関わりがあるものと捉えています。
今回、候補者の方が従前に比べてかなり多く出るということで、党内でも大きな変化、変革が起きているのではないかと受け止めています。
小林鷹之代議士については、例えば新湾岸道路の整備や、広域道路ネットワークの整備に関して、一緒に国土交通省へ要望に伺っていただくなど、これまでも市政に関して、大きなお力添えをいただいています。災害時には必ずお電話をいただいていて、市内の被害状況についてお知らせし、普及に向けたアドバイスもいただき、市政運営に関して、これまで非常に多くのお力添えをいただいています。
小林代議士は国際的な課題への政策に通じていると思いますが、今申し上げたように地域の課題にも徹底的に向き合っていただいている方で、グローバルとローカルを双方複眼的に捉えることができる方であると思っています。今、党内でも若い世代で既にリーダーシップを発揮している安定感のある方だと私は感じています。最近の小林代議士の活動を見ると、例えば宇宙資源法や経済安全保障など、ゼロから価値をつくり出していくことに対して結果を出している方だと思い、今後の国政を担っていくことが十分できる方ではないかと私は受け止めています。
(記者)
何らか支援などはお考えでしょうか。
(市長)
私は自民党員ではありません。どの政党にも所属していませんので、無所属という立場です。小林代議士側から何かお話がありましたら、その時点で考えたいと思います。
(記者)
総裁選の話が出ましたが、それに関連してお尋ねします。総裁選に伴って岸田総理の退任がほぼ確実ということで、3年近い岸田政権の評価と今回の退陣についてのどのように受け止めているか教えてください。
(市長)
岸田総理については、非常に社会が変革する難しい時期に国政のかじ取りをした方であると思っています。例えば、デジタル田園都市国家構想の取り組みや、経済に関しては東京だけでなく日本全体を考え、経済活性化の効果が地方に及ぶように、地域経済に対しても大きなご配慮をいただいたと思っています。9都県市の防災訓練で千葉市が主会場になったときにはお越しいただき、短い時間ではありましたが、お話をしました。千葉市の災害防災の取り組みや、コロナ対策の取り組みなど、本当に地域に対する目線のある総理であったと感じ、これまでの総理としての取り組みに敬意を表する次第です。
国政全体となる中では、地方、地域に対して、地方公共団体の運営に関しての目線が失われてしまうようなことが過去にあったと思いますが、岸田総理はそうではなくて、日本全体として活性化していくためには地域の活性がなければそれが成り立たないと、確固たる信念をお持ちであったのではないかと思います。
(記者)
新病院の名称募集について、市長から特にこのような名前がいいという期待感や呼びかけがありましたら一言お願いします。
(市長)
私の一存では決めないということを決めました。
(記者)
決算について、改めて全体的な受け止め、評価を一言でお願いします。
(市長)
非常に厳しい財政状況、それは歳入もそうであり、歳出圧力が非常に高まっている中で、何とか歳入を確保し、29億円という実質収支を確保したことに大きな意味があると思っています。
(記者)
週末に開催されたサマーソニックでのお弁当による食中毒で、市の保健所に問い合わせたところ、昨日の時点で38人の患者が出ているようで、現在も調査中だと思います。市としては、その食品が、どの地域で作られたかによって対応も変わると思いますが、このような夏場の大規模イベントで食中毒が発生したということに関して、注意を呼びかけている姿勢を示していただきたいです。
(市長)
今回の中毒については、比較的規模の大きなもので、今伺っている範囲では運営側のスタッフの方に症状が出ているということです。多くの人が集まる中での食品衛生に関わる問題で、まだ原因については調査中です。私としてはまだ報告を受けていませんので、その報告に基づき、必要な対応について広く関係者の皆さんに注意喚起をしていく必要があると思っています。現時点ではしっかり原因究明をし、その調査結果を踏まえ、今後の食品衛生管理、特に大規模イベントの実施時にどのようなことに気をつけるべきなのか、改めて今回の事例を基に注意喚起を行っていきたいと思います。
(記者)
先週末の台風被害に関連して、結果的に台風の実害はなかったかと思いますが、今後も風水害が懸念されると思いますので、改めて何か市として予防的に取り組んでいることや、市民に対して呼びかけることなどありましたら、ぜひお願いします。
(市長)
今回の台風第7号の対応ですが、結果的に市内の被害については部分的に冠水、倒木があったということで留まっていて、人的な被害の報告はありませんでした。ただ、令和元年台風の教訓を生かし、非常に勢力も大きいことが事前に分かっていたため、事前の対応をしっかりと行い、対応に当たりました。
一つは事前に避難所を開設することと、対策本部を事前に立ち上げることで、雨の勢いなどで警報や、土砂災害警戒情報が出てから避難所を立ち上げるのではなく、そうしたことが起きる蓋然性が高い場合には、事前に対策を講じていくということを、今回、大切なこととして実施しました。
避難所については、暗い時間に雨脚が強まる中で避難所を開くと移動できない方や、移動に関してリスクがある方も出てきますので、安全に移動できるよう明るい時間帯に、自主避難の方向けに避難所を開設するということを実施しました。今後、同様の風水害が見込まれる場合には、こうした対応をしていきたいと思っています。
また、お盆の時期に重なりましたので、災害協定を結んでいる関係団体との連絡を事前に行いました。これまでの台風災害では、結果的に連絡が取れていることもありますが、たまたま担当者がいなかったということもありましたので、今回は事前に連絡をし、実際に被害が生じた場合に協力を要請する際、スムーズに事が運ぶような対策を取りました。
そして、交通機関が計画運休をかなり早い段階で公表したことが今回、特徴的なことの一つだと思います。今回、JR東日本千葉支社さんが、朝は電車を動かすが午後は全部止めるという情報を数日前から出していました。それを知っていればスケジュールの変更ができますが、知らずに朝来ると帰れなくなる方もいるという懸念があり、市としてもそうした情報を積極的にお知らせすることで、スケジュールの変更を市民の皆さんに促すことにも力を入れました。結果的にJR東日本さんも事前に多くの情報を流し、報道でも取り上げていただき、交通機関の運航の影響で帰宅困難者が出てしまうということは、避けられたと思っています。
事前の対策本部設置、事前の避難所の対応、事前の情報提供、これを今後もしっかりとルール化して行っていくことが大切だということが今回得られた教訓だと私は感じています。
(職員)
ほかにございますか。よろしいでしょうか。
よろしければ、以上で終了します。
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