
動物園の社会的役割として、「種の保存」「調査研究」「教育普及」「レクリエーション」があります。千葉市動物公園では、さまざまな学校、研究・学術団体、企業との連携も含め、包括的な調査研究、教育普及活動を「アカデミア・アニマリウム」と称し、活動を推進しています。
動物園からひらく博物館の扉
千葉市動物公園は、2024年11月29日付で「登録博物館」として認定され、新たな一歩を踏み出しました。
本シリーズでは、文化庁、日本博物館協会、国立科学博物館など、日本の博物館運営を牽引する皆さまをお招きし、これからの博物館の在り方、そして「博物館としての動物園」に期待される役割や可能性について、さまざまな視点からお話しいただきます。
生きた動物を展示し、教育・研究・地域連携など多様な機能をもつ動物園が、博物館として果たすべきことについて改めて考える機会とします。
第1回 実物を見ることの大切さ
―美術館と動物園をめぐって
- 日時
2025年9月14日(日)14:00~15:00
※受付開始は13:50からです
- 講演者
日本博物館協会 会長/千葉市美術館 館長
山梨 絵美子(やまなし えみこ)氏
- 内容
江戸時代の日本絵画に登場する虎、獅子、象など動物は、実物とは随分異なる姿に描かれていますが、作者が実物を見ることができるようになると、その姿が変化していきます。その変化を跡づけ、実物を見ることで得られるものは何か、容易に様々なもののデジタル画像や動画が得られる今日にあっても、実物を見ることの意味を考えます。
- 場所
動物科学館1F レクチャールーム(座席150席)※先着順
※ライブ配信予定
千葉市動物公園公式YouTube(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
- 対象
中学生以上におすすめです
第2回 動物園も「博物館」?!
いのちを伝える場の新しいカタチ
- 日時
2025年10月5日(日)14:00~15:00
※受付開始は13:50からです
- 講演者
文化庁 博物館支援調査官
中尾 智行(なかお ともゆき)氏
- 内容
2022年の博物館法改正により、動物園も地域と共に歩む「博物館」として再評価されています。本講演では、動物園が「いのちを伝える博物館」として果たす役割に注目し、これからの社会に求められる博物館の新しいカタチを考えていきたいと思います。
- 場所
動物科学館1F レクチャールーム(座席150席)※先着順
※ライブ配信予定
千葉市動物公園公式YouTube(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
- 対象
中学生以上におすすめです
第3回 地球の宝を守る −博物館の活動について−
- 日時
2025年11月16日(日)14:00~15:00
※受付開始は13:50からです
- 講演者
国立科学博物館 館長
篠田 謙一(しのだ けんいち)氏
- 内容
博物館の使命は、標本資料の収集と保管、それを用いた研究とその成果の一般への公開とされています。本講演では国立科学博物館の活動を紹介し、なぜ標本資料を集めなければならないのかを、実際の活動を例に説明します。また私自身が関わった、動物園との共同研究についても紹介します。