
動物園の社会的役割として、「種の保存」「調査研究」「教育普及」「レクリエーション」があります。千葉市動物公園では、さまざまな学校、研究・学術団体、企業との連携も含め、包括的な調査研究、教育普及活動を「アカデミア・アニマリウム」と称し、活動を推進しています。
動物公園の研究
千葉市動物公園では、動物たちがより快適に暮らせる環境を整え、来園者の学びを深めることを目的に、さまざまな調査・研究に取り組んでいます。園主体の研究だけでなく、大学・研究機関・企業と連携し、行動、栄養、繁殖生理、獣医、遺伝子、環境教育など、動物園学に関わる幅広い分野で日々研究を進めています。
2020年には「アカデミア・アニマリウム(動物をめぐる学術の場)」という教育・研究事業を立ち上げ、研究成果を園から発信する取り組みも促進しています。本講演会では、これまでに得られた研究成果や、そこから見えてきた動物たちの姿についてご紹介します。
第2回
マレーバクの好き嫌い ~長期的に食べた量を調査してわかったこと~
- 日時
2025年8月9日(土)16:30~17:00
※受付開始は16:20からです。
- 講師
東京農業大学生物産業学部北方圏農学科家畜生産管理学研究室 准教授
大久保 倫子(おおくぼ みちこ)氏
【専門分野:動物栄養学、動物管理学】
- 場所
動物科学館1Fレクチャールーム(座席150席)※先着順
※ライブ配信予定
千葉市動物公園公式YouTube(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
- 内容
みなさん、好き嫌いはありますか? 実は、動物にも好き嫌いがあるんです! 私たちは千葉市動物公園のマレーバク、ユメタとカナエがどんなエサを、どのくらい食べたのか?、どのくらい栄養を取れているのか、長期に渡り調べてきました。その結果、ユメタとカナエの好みの傾向がみえてきましたので、みなさんにご報告します!
第1回
人から里親へ ヒナのバトンタッチ
国際フラミンゴの日(別ウインドウで開く)に合わせて、園内で実施したベニイロフラミンゴの研究について講演します。

- 日時
2025年4月26日(土)14:00~14:30
※受付開始は13:50からです。
- 講演者
千葉市動物公園 伴野修一
- 場所
動物科学館1Fレクチャールーム(座席150席)※先着順
※ライブ配信予定
千葉市動物公園公式YouTube(外部サイトへリンク)
- 内容
フラミンゴの人工育雛での飼育員の負担を減らすための取り組みが、今回の「人から里親へヒナのバトンタッチ」です。
孵化後のヒナを親に戻すことはできないと言われているフラミンですが、ヒナに興味を持ち育ててくれる個体が必ずいるはず。そんな思いで始めたこの取り組みの結果は、里親が雛を育て無事成長しました。里親がヒナを受け入れるまでの経緯をお話しします。
この取り組みは、2018年に行い、2024年に動物園水族館雑誌に掲載されました。
- 対象
小学校高学年以上の方におすすめの内容です。
- 参加特典
論文『ベニイロフラミンゴの里親育雛併用による人工育雛期間の短縮』動物園水族館雑誌66巻1号(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)の別刷プレゼント!!(先着30組)