更新日:2025年8月21日

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動画とテキスト(令和7年6月26日)

動画

テキスト

冒頭発言

(市長)
それでは、定例会見を始めます。本日は発表事項が1件です。
千葉市動物公園における「地域を灯す竹あかりプロジェクト」についてです。動物公園では、来園者の皆さまが環境問題やSDGs、また、ネイチャーポジティブについて考え、行動するきっかけづくりのために、「地域を灯す竹あかりプロジェクト」をスタートし、竹を題材としたワークショップなどのイベントを開催します。
地球温暖化や海洋プラスチック汚染などの環境問題が懸念されていますが、木材、プラスチックに代わる素材として竹が注目されていると考えています。竹は成長が早くて、その竹炭は湿度を調整する調湿や、消臭、土壌・水質改善など多様な効果が期待されています。その一方で、竹の過度な繁殖、異常繁殖は「竹害」として森林や里山の生物多様性を脅かす大きな課題となっていて、動物公園でも園内に生い茂る竹の管理が課題となっているところです。
このプロジェクトでは、「SDGsやネイチャーポジティブにつながる社会変革を動物園から起こす」という視点を持ち、余剰となっている竹をただ伐採するだけではなく、それを価値あるものへ生まれ変わらせようとするものです。具体的には園内で伐採した竹を使って「竹あかり」を制作し、8月に開催予定の「トワイライトZOO」や日暮れの早いクリスマスシーズンに園内を照らし、その後は竹炭として、園内にある大池の水質改善や園内花壇の土壌改善に活用していきたいと考えています。
竹が「竹あかり」として活用され、その後、竹炭となって水質・土壌の改善に役立ち、最後は自然に帰っていく一連の流れを、ワークショップなどを通じて体験していただくことで、環境問題やSDGs、また、ネイチャーポジティブについて考え、行動を起こしていただくためのきっかけをつくっていきたいと考えています。
今回のプロジェクトですが、環境保全活動を展開されている公益財団法人イオン環境財団様のご協力を得て、実現に至っています。また、運営面は有限会社オクト様に担っていただくことになりました。
ぜひ多くの皆さまにワークショップにご参加いただき、この新しい取り組みをともに盛り上げていただければと思っています。
動物公園は今年40周年を迎える節目の年であります。「驚きと感動」、「憩いと癒し」、「学び」の高度化を目指して日々取り組んでいますが、科学的視点を基盤にした調査研究、教育活動の充実と、新しい顧客体験をつくり出していく仕掛けの構築など、発信拠点としての役割をしっかりと果たしていきたいと思っています。ぜひ今回のプロジェクトについてもご期待いただければと思います。
最後に発表事項ではありませんが、私から1点お知らせがあります。
7月9日から世界三大バレーボール大会の一つである「バレーボールネーションズリーグ2025」の予選ラウンド第3週がポートアリーナで始まります。世界のトッププレーヤーが集まるこの大会が、ここ千葉市で開催されることを大変光栄に思っています。
本大会では、男女それぞれ予選ラウンドで12試合が行われ、上位8チームがファイナルラウンドへ進み、世界一を決める熱戦が繰り広げられます。既に世界の他都市で予選ラウンドが行われていて、日本代表女子は6勝2敗の5位、男子は3勝1敗の2位で第1ラウンド終え、昨日25日から第2ラウンドが始まっています。千葉市で行われる予選ラウンドは、女子の大会が7月9日水曜日にブルガリア対ブラジルの一戦で幕を開け、13日日曜日まで開催されます。続いて男子の大会は、7月16日水曜日のアルゼンチン対ブラジルの試合を皮切りに、20日日曜日まで開催されます。
世界最高峰の技術とスピードを誇るワールドクラスのバレーボールを身近で感じるまたとない機会ですので、ぜひ会場にお越しいただき、体感いただければと思います。
そして、女子日本代表チームには、千葉市ゆかりの選手である佐藤淑乃選手が登録されています。地元出身の佐藤選手が世界の舞台で躍動する姿を、ぜひ多くの皆さまに応援していただきたいと思っています。佐藤選手の活躍を心から願っています。
この大会では、市民の皆さまの観戦招待、また、市内の小・中学生や障害がある子どもたちの観戦招待を実施します。特に市民の一般招待に関しては、定員1,800人のところ、12,000人を超えるご応募をいただき、大変大きな反響がありました。
また、残念ながらチケットを入手できなかった方々に向けて、7月12日土曜日の女子日本代表対ポーランド戦と、7月18日金曜日の男子日本代表対ブラジル戦の2試合について、市役所1階のイベントスペースにおいて、パブリックビューイングを実施することとしました。夕方から夜にかけての試合時間が予定されていますが、詳細については改めてお知らせしますので、多くの市民の皆さまに観戦いただき、楽しんでいただければと思います。
そのほか、6月29日日曜日に、千葉ポートアリーナで元女子日本代表選手によるバレーボール教室を、市内の中学女子バレーボール部員の皆さまを対象に開催します。そして試合開催日においては、会場の屋外出店エリアにおいて、千葉市食のブランド「千」の商品の紹介や、千葉ゆかりの食が楽しめる出店がありますので、競技の観戦に加えて、千葉のグルメを楽しんでいただければと思います。
この大会の開催に際して、入場口でのチケット確認や列の整理、座席のご案内など大会運営において、多くのボランティアの皆さまに加えて、関係機関、団体の皆さまに多大なるご協力をいただくことになっています。この場をお借りして、関係の皆さまの温かいお支えに心から感謝を申し上げたいと思います。多くの方々に会場へ足を運んでいただき、日本代表はもちろん、世界の名選手のプレーに声援を送っていただきたいと思います。皆さまのご来場とご声援を心からお待ちしています。
私からは以上です。

質疑応答

(記者)
竹あかりプロジェクトについてお伺いします。環境にもすごく良い取り組みということで、8月のトワイライトZOOでも活用され、神谷市長が推進されてきたナイトタイムエコノミーにも関わってくる話だと思います。これまでも千葉公園やPIST6など、さまざまな夜の取り組みを進めてこられましたが、現状どのような手応えを感じているのか、改めてこのナイトタイムエコノミーを推進する意味や今後の課題を教えてください。
(市長)
ナイトタイムエコノミーについては、市内の宿泊者数を増やしていくことにもつながり、千葉市の魅力を高めていくために重要な取り組みだと思っています。ご質問にありました千葉公園の取り組みなど、一つ一つの取り組みについては、毎年ブラッシュアップがあり、魅力的なコンテンツになってきていると思いますが、それが恒常的に市内への宿泊者数の増につながっているかといえば、なかなかそこまで至っていません。年間を通じてこちらへとご紹介できるようなものにはまだなっていない状況であると思いますので、今後、事業者の提案や、常設されている店舗での取り組みなども広げて、ナイトタイムエコノミーの質の向上を図り、千葉市の宿泊者数の増加につなげていくことが重要だと思っています。
(記者)
竹害について、動物園内でも課題になっているということでしたが、動物園外でも千葉市内で竹害の具体的な問題というのは発生しているのでしょうか。
(市長)
統計はありませんが、個別に伺っているところでは、異常に植生が広がることで、地盤の固さが弱まってしまい、雨が降ったときに崩れることを誘発してしまうなど、さまざまな災害の引き金になるような状況を招いていると感じています。
(記者)
ナイトタイムエコノミーに力を入れているということで、千葉は東京に近いということもあり、宿泊せず、日帰りで帰ってしまうことが大きな点としてあると思いますが、その争点に宿泊税の導入も絡んでくるかと思います。県内では、成田市、浦安市、南房総市の3つが既に有識者会議を経て、市への答申が終わっている状況で、千葉市の有識者会議でも夜のナイトタイムエコノミーに力を入れるようにという話も出ていましたが、今後のスケジュール感としてはどのような形になるのでしょうか。
(市長)
宿泊税に関しては有識者会議で、必要性や、課税する場合にどのような事業を行う必要があって、一般財源では継続的に実施することが難しいので、法定外目的税として課税するということで、必要性、また、事業規模についてご議論いただいています。スケジュールについては、今、私の手元に資料がありませんが、そろそろ結論をまとめる段階に入っているということですので、他市も答申が出ていますが、千葉市としても深く議論をしていただき、我々としてどのような方向性で制度をつくっていくのか、有識者会議の議論を注視させていただきたいと思っています。
(記者)
その中で、浦安市と成田市はいわゆる福岡方式といって、県のほうが少し少なめで、市のほうに多くの金額を、というようなことでまとまっているような状況ですが、市長としてはどのようなものをお考えでしょうか。
(市長)
宿泊税で、よく福岡方式はどうかと言われるのですが、金額ありきの議論になっていると思います。税をお願いするわけですので、どのような事業を行わなければいけないのでこれだけの税額が必要だという議論があってしかるべきで、税額があって何に使うのではなくて、こういうことをしなくてはならないので、これだけお住まいの住民の方以外に宿泊する方にも負担をお願いするという議論の流れだと思っています。ですので、県と市でどちらが多いほうがいいかではなくて、どれだけの事業規模で、今の一般財源とは別に税収を確保する必要があるかと議論した上で、その後に徴税コストが効率的な方法を考えなければいけません。今回、県が宿泊税導入を検討されていますが、千葉市の宿泊数から見ると、千葉市でシステムをつくって単独で課税するよりも、県のシステムを貸していただいて、もちろん費用は発生しますが、それと合わせて徴収するほうが手元に残る税額が多いです。要するに効率的な手法を考える。また、県から市町村への交付金として一定の額がくるため、福岡方式というのが、県のほうが多いとか、市のほうが多いというように言われていますが、私はそのような観点ではなくて、どれだけの事業規模の税が別に必要で、そのときにどのような集め方をすれば最も効率的なのか。今回、県の交付金もあり、県のシステムを借用することで、コストが相当程度抑えられ、千葉市の宿泊者数からいきますと、県システムを貸していただいて、課税して徴収するほうが効率的だと考えています。そういった観点からあるべき制度、市の独自の課税額を決めていく必要があると思っています。
(記者)
以前に市町村の税額が出たと思います。県内で今一番多いのが浦安市で、数字的には、千葉市としてはこれだけあればというような受け止めなのでしょうか。
(市長)
税額というのは県からの交付金のことですかね。
(記者)
交付金の配分です。
(市長)
これから持続的に観光振興を行っていくにあたり、一定の財源は必要でありそれを市内にお住まいの方、市民の皆さん、事業者の皆さんからだけに頼るというのは限界があり、宿泊する方にもご負担いただく形が望ましいと思っています。市として独自の課税を検討していますので、県の交付金だけでは継続的な観光需要を満たすことができないため、市の独自課税分と県からの交付金を合わせて、必要な事業を行っていくという考えです。
(記者)
6月の議会で、市民会館の単独での建設という方針が出されました。結果的に事業費が倍になっていて、ただ規模に関しては、当時の概算どおりに維持するという方向性を示されています。そのコストと建物のバランスと、JRさんとの交渉が頓挫したということですが、そのあたりの経緯を含めた所感を伺いたいです。
(市長)
新しい市民会館の姿を考える検討過程において、建設コストなどが大きく変化したということだと思います。建設コストが倍になったというご指摘ですが、機能を基本的に大きく減らしたり、増やしたりではなくて、私は市民会館の機能というのは必要だと思っているため、これをどこにどのような形でどれだけコストをかけて建設していくのかということを検討しなければなりません。JRさんとのやり取りが一旦頓挫とおっしゃいましたが、仕切り直しをしなければならない大きな経済状況の変化があったということだと思っています。合築から分棟方式に変化しましたが、そうしたほうが効率的で、かつ、市民会館としての機能が果たされるため、長期的な財政計画の中で十分負担ができる範囲で収まり、かつ、市民会館の機能が維持され、また、中心市街地の活性化に最も寄与するのが、支社跡地での市民会館の再整備ではないかと考えていています。一応頓挫と言いましたが、外部の経済環境の大きな変化を踏まえて、改めて仕切り直しをして、ほかの用地との比較をした結果、駅前の支社跡地が妥当で、JRさんとの改めての協議についても今進んでいるということだと捉えています。
(記者)
今後とも、その土地を市が買うのかどうかということも含めてJRとは協議をしながらということですか。
(市長)
もちろんです。分棟方式で建設する場合には土地を取得しなければなりません。あるいは利用させていただける権利を取得する必要があるため、その金額や条件などを詳細にJRさん側と詰めていく作業を続けていくことになります。
(記者)
市長は週末に幸町団地での多文化ふれあいフェスタにご参加されていたと思います。これは外国人との共生を目指したイベントだと思う一方で、例えば先の都議選では、少し保守色が強い政党の台頭もありました。川口市などでも外国人の共生を巡ってさまざまな問題が起きていると思いますが、この千葉市内において、そういった外国人の共生に関して、市として憂慮するべき問題や、この共生という観点で市として解決するべき課題があれば教えてください。
(市長)
外国人住民の皆さま方との共生の仕組み、社会、地域をつくっていくにはどのような取り組みが必要かということに関してのご質問かと思います。今、千葉市でも人口の4%程度が在留資格を持つ外国人の方になってきていて、国が入管政策を大きく変更していますので、外国籍の方で在留される方が千葉市でも大きく増えてきている状況です。
日本の場合は言葉の壁がかなり高いと思います。言葉が通じないと、相手のことがよく分かりませんので、ごみの捨て方でも、海外の在留されている方もルール違反をしようと思って違反をしている人と、やり方が分からなくて何となくやっている方がいると思います。もし相手のことが分かれば、もう少し説明ができる場合もあるため、まず相手がどのような方なのかということを分かり合えるようなきっかけや環境は必要だと思います。
私はそのために地域だけに全部任せるのではなくて、国として在留資格を付与していることから、相互のコミュニケーションの前提となる言葉の壁を下げる努力を、国としてもイニシアチブを持って発揮していただきたいと思っています。やさしい日本語というのもあるため、適切なプログラムを組めば半年程度でかなりしゃべれるという実績もあります。今、公立夜間中学を開放して、外国籍の方も通っていただいていますが、半年在籍していただければ、プレゼンテーションができるまで上達する方もいらっしゃいます。この前の指定都市市長会議でも、外国人住民の皆さまとの共生社会をつくっていくための国と地方の役割分担というような提言をまとめていて、今後、政府要請を行います。もう少し言語の壁を下げるという努力を、国としてイニシアチブを発揮していただきたいと思っていて、今後、要請活動をしていきたいと思っています。
(記者)
レッサーパンダの風太ですが、来月5日で22歳になります。メッセージを市長からいただけないでしょうか。
(市長)
レッサーパンダの風太さんは、40周年を迎える動物公園の中で、本当に多大な功績を残していただき、千葉市動物が今あるのは、風太さんのおかげと言っても過言ではない方であります。一昨年、20歳の誕生日は全国からお越しいただき、盛大に誕生日をお祝いさせていただきましたが、それから2年が経ちました。依然としてかなりの人気を誇っていて、風太さんのためにというご寄付もたくさんいただいています。今後も全国のファンの皆さまには、風太さんの穏やかな暮らしを支えていただけるようなご支援を賜りたいと思います。ぜひ、7月5日の誕生日を盛大に皆さまでお祝いできればと思います。
(職員)
ほかにご質問はありますか。
ご質問がないようですので、以上で定例会見を終了します。

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