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ホーム > 市政全般 > 広報・広聴・市民参加 > 記者会見、ニュースリリース > 令和7年度の市長記者会見 > 動画とテキスト(令和7年4月10日)
更新日:2025年6月19日
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(市長)
それでは、定例会見を始めます。
まず、記者会見の会場ですが、新年度から若干の変更を行いました。
千葉国際芸術祭2025がいよいよ、今年度9月からコア期間として開催されますので、PRとして演台上に芸術祭のロゴマークである「ち」を掲示したほか、皆さまから見て左側にノボリ旗を設置しています。
国際芸術祭は今年開催ですが、来年度に迎える千葉開府900年の前年の開催という位置付けであり、千葉市の地域資源の魅力や資源そのものを再認識していただく機会の一つとして、千葉国際芸術祭2025を開催します。
市民参加型の芸術祭として、市内各所でさまざまなアートプロジェクトを展開する予定です。
単なる作品鑑賞だけでなく、市民の皆さまがアーティストとともに作品制作のプロセスに関わっていただくことを通じて、地域資源の魅力の再認識が進み、まちへの愛着や誇りが醸成され、地域が活性化していくという好循環につなげていきたいと考えています。
9月下旬から11月下旬をコア期間とし、市内のさまざまな場所でアートプロジェクトの成果をご覧いただけるよう進めていきます。随時、情報提供させていただきますので、ぜひご期待いただければと思います。
本日は、発表事項が2件あります。
1点目が、東京海上日動火災保険株式会社との包括連携協定の締結です。
千葉市と東京海上日動様の間で、持続可能なまちづくりに向けた包括的な連携に関する協定を締結しますので、お知らせします。
この協定は、千葉市と同社が包括的に連携し、双方が持っている資源やノウハウを有効に活用することで、「100年先に引き継ぐ未来のまちづくりの実現」を目的としています。
これまでも、幕張新都心における移動ニーズの対応などを目的としたモビリティコンソーシアムへの参画をはじめとした地域の活性化に資する取り組みや、千葉市職員向けの人材育成研修支援など、幅広い分野で連携を進めてきた経緯があります。
今回の連携事項は、主に七つの分野で行うことにしています。一つ目が地域の安全・安心、災害対策、二つ目が健康づくりの推進、三つ目が脱炭素社会・環境保全の推進、四つ目が地域経済の活性化や中小企業の支援に関すること、五つ目が文化とスポーツの振興に関すること、六つ目がこども・若者の人材育成、女性の活躍推進に関すること、七つ目が活力にあふれる未来のまちづくりや市民サービスの向上に関することとしています。
今回の協定締結を契機とし、事故や災害、ヘルスケアなど、さまざまな社会課題の解決に向けて、連携を深めていきたいと思っています。
協定締結式は、本日、この記者会見終了後の15時から、幹部会議室で行いますので、ぜひご取材いただければと思います。
2点目が千葉市動物公園の開園40周年記念です。
千葉市動物公園は、昭和60年4月28日に一次開園して以来、多くの市民の皆さまにご来園いただき、今年、令和7年4月28日に開園40周年の節目の日を迎えることになります。
40周年の節目に当たって、キャッチコピーとロゴマークを作成しました。これまでの40年間、学習の場として、また動物たちの命をつなぐ種の保存など、アカデミアの面での取り組みも進めてきた千葉市動物公園ですが、次の未来へ歩んでいくという思いを込めて、「命をつなぐ、未来を拓く、新たな歩み」をキャッチコピーとしています。
ロゴマークは、動物公園らしさを一目見て感じていただけるように、開園以来、正門の上部に設置しているモニュメントをあしらったデザインとしています。前回の記者会見でもロゴマークの由来は何かというご質問がありましたが、正門の上部に設置していて、千葉市動物公園のイメージがよく伝わるものとしてロゴマークを作成しています。今後、キャッチコピーとロゴマークを活用することで、40周年の機運を高めていきたいと思います。また、今年度1年間を「40周年Year」として、さまざまな取り組みで盛り上げてまいります。
記念日当日の4月28日は、40周年記念セレモニーを開催します。私も出席する予定です。今回のセレモニーに合わせて、ゴリラを描く画家である阿部千暁さんが動物公園のゴリラの「モンタ」の絵を園に寄贈していただくことになっています。
「40周年Year」の取り組みとして、記念デザインの年間パスポートやフレーム切手の販売、また、40周年を記念した商品や飲食物の販売も予定しています。さらに、40周年を記念したノベルティグッズの配布、初代園長の宗近功様や京都大学の元総長で野生ゴリラの社会生態学研究の第一人者である山極壽一先生をはじめ、各方面で活躍されている方々の講演会も予定しています。
千葉市動物公園は、動物の生態や行動などの特徴を分かりやすくお見せする「特徴展示」や、「未来へ紡ぐゴリラプロジェクト」などが評価され、昨年11月に博物館法に基づく「登録博物館」にも登録されています。先月3月には動物科学館がリニューアルオープンしましたので、「驚きと感動」「憩いと癒し」「学び」の高度化を目指して、科学的視点を基盤にした調査・研究、また教育活動の充実、新しい顧客体験を創り出す仕掛けの構築、また知的好奇心を刺激する文化・科学・芸術の発信拠点としての役割を強化して、果たしていきたいと思っています。
ゴールデンウイークには、ぜひ動物公園の40周年イベントに足を運んでいただきたいと思います。
私からは以上です。
(記者)
千葉市動物公園の40周年の関係で、さまざまな新しい取り組みなどが行われていると思いますが、市長として訪れる皆さまにぜひこれは推したいところがあれば教えてください。
(市長)
千葉市動物公園にはさまざまな側面があり、動物の展示も特徴的なものではありますが、アカデミアの分野では、動物公園で勤務する職員の研究や、生物多様性を主題とした動物科学館をオープンしました。動物を学ぶということに加えて、生物の多様性について、どのような現状にあるのかがビジュアルで分かるような新しい取り組みもあります。さまざまな動物園の魅力を、ぜひ足を運んでいただいて、実際に見ていただきたいと思っています。
40年の歴史の中で、千葉市民の方は何度も訪問していただいているかと思いますし、先ほど新しく来られた記者の方からも既に4回も訪れたというお話もありましたが、市民の皆さま一人一人が、以前行ったときと比べて新しくなっていると感じる面が必ずありますので、そういった確認も含めて、ぜひまた訪れていただきたいと思います。動物公園はそれぞれのご家庭で思い出の1ページになっているはずですので、これまでの市民の皆さま一人一人の歩みも振り返りながら、新しい動物園もぜひご覧いただきたいと思っています。
(記者)
トランプ関税の関係でお伺いしたいのですが、市内製造企業等の影響はいかがかというのと、県庁も中小企業の相談窓口を立ち上げていると思いますが、市としての対策はいかがでしょうか。
(市長)
いわゆるトランプ関税、相互関税、日々動きがある形で発表されていて、今、千葉市では市内の企業の皆さまや関係機関への聞き取りを行い、どのような影響が生じているのか、今後生じそうなのか、影響の把握を行っています。
千葉市の産業構成は、一つの業種に偏っておらず、さまざまな業種が満遍なくあるというのが特徴の一つかと思いますが、中でもアルミニウムなどの金属、重機などの輸出を行っている会社があり、米国市場に輸出をしている会社もあります。そういったところが、直接の影響を受ける可能性があるため、会社としてどの程度の影響がいつから生じるのか、分析を急いでいるという現状です。
一方で、米国との直接の取引は少なく、アジアや中国などとの取引が多い会社があります。米国への直接輸出をしている会社よりも多い割合だと思っていて、直接の影響は受けませんが、例えば中国に部品を出して、中国から米国に製品が輸出されるという、サプライチェーンの中に組み込まれている会社もあります。そうしたところは間接的に影響を受けますし、中国は、いわゆる報復関税も出して、かなり影響の大きい、関税率も高いものが設定されています。そうした米中の影響、またアジア諸国と米国との関税の影響が市内の企業にどのように波及してくるのか、その影響を探っているという状況です。影響は必ずあるということですので、間接的な影響、直接的な影響、いずれもありますが、市としてもしっかり把握し、どのような支援策が必要なのか、検討したいと思っています。
今、市としても千葉市の経済部と産業振興財団に相談窓口を開設し、市のホームページや産業振興財団のメールマガジンで、こちらからお知らせする形で、市内の企業の皆さまに、例えば融資や経営について必要なときには相談をしていただきたいというお知らせをしています。これから影響が出てくると思いますので、相談などについて今後増えてくることも想定されますが、影響の見込みを把握しながら、支援が必要な場合にはどういったものが適切なのか、しっかり検討したいと思っています。
(記者)
政策を検討されているということですが、トランプ大統領が、毎日言うことが変わるというような現状で、なかなか方向性を出していくのも難しいと思うのですが、市のトップとして政策を練る対象としてトランプさんの動向を注視されるなかで、その難しさというのはどのように感じられていますか。
(市長)
直接交渉はしませんので、国と国との関係で交渉が行われますが、米国もこれまでは自由貿易のリーダーとして自他ともに認めるようなお国柄だったと思います。これまでの国際秩序を、全体として自由貿易の方向に持っていこうとする態度は、もう変わってしまったのではないかと思いますので、そういう前提で国には交渉をしていただきたいと思います。経済は2国間の関係だけでできておらず、例えば日本企業が米国内に工場を造って、材料を中国等アジアから輸入しているということもたくさんあると思います。国家の枠組みを超えて貿易が行われているため、私は自由貿易が最も関係国に対してメリットがあると思っていますので、経済を国家単位で見てしまうことについては、歴史が証明するように非常に弊害も大きいと思いますし、米国民の方々も国内の価格が上がると思いますので、ぜひ自由貿易の有効性について、いま一度、日本政府にはその重要性を主張していただき、その中で日本国内の企業、産業が大きな影響を受けない形で交渉に臨んでいただきたいと思っています。
(記者)
発表事項1点目についてですが、包括連携協定を結ばれるということで、内容は多岐にわたると思いますが、これまでも連携されていた事項はあったということで、今回の包括連携協定に際して、具体的にどのようなことに取り組まれるかを説明いただけますでしょうか。
(市長)
3時からの協定締結式で、各項目についてこれから両者で何をするのかご説明することにしていますが、損害保険会社はさまざまな情報を持っていて、協力できる分野が結構広いというのが、今回、東京海上日動様と協議をする中で改めて感じました。
多項目にわたっていますが、地域の安全・安心、災害対策に関することでは、例えば災害時に避難行動に支援が必要な方に対して、地域と市とご本人の間で避難計画などつくっています。保険会社が持っている情報を組み合わせると、移動のルートや、安全な場所や、災害時の交通量に関するデータもお持ちで、ほかの自治体との実績もあるとのことで、私たちが今つくっている避難行動計画をもう少し質の高いものにできる余地があると思っています。あと、損害保険会社の支店網がかなり密であり、それぞれ市内企業の方が顧客になっているため、健康経営に関しての市からの情報提供をそのネットワークで行うことや、環境教育にも東京海上日動様はお力を入れているため、市内の小学校での出前講座など、実現していきたいと思います。また、産業振興の面でもスタートアップ企業に対する支援策を各地で展開されていることから、千葉市のスタートアップ・エコシステムにもご参画いただきたいと思っています。
先ほども話しましたが、これまでも自動運転などについてご協力をいただいていて、多方面で協力できるということが協議を重ねる中で分かってきたため、できるところから連携を進めて、これまで行っている分野についてはさらに深めていきたいと思っています。
(記者)
発表事項の2点目、動物公園についてお伺いします。先日、動物科学館がリニューアルオープンし、一つの大きな節目だったと思いますが、40周年を迎えるに当たって、今後、さらに50周年、60周年に向けて、今動いているものがあれば教えていただきたいです。
(市長)
動物科学館をリニューアルし、開園40周年となり、さまざまなゾーンで老朽化が進んでいます。これまでもゾーンごとにリニューアルを進めてきましたが、今後も湿原ゾーンなど、改修が必要なエリアもあるため、園全体で見て、改修が必要なところについては継続的にリニューアルを進めていきたいと思っています。動物展示に加え、動物公園で研究をしている動物のアカデミアの面での成果をぜひ多くの市民の皆さまにも知っていただきたいと思います。その関係で全国各地の大学の研究者や、ほかの動物園の研究者とのネットワークもかなり深くなっています。そうしたネットワークの中で培われてきた知見を市民の皆さまに知っていただく機会を今後つくるために、アカデミア・アニマリウムという取り組みをしています。そういった研究の蓄積についても、市民の皆さまにぜひ知っていただき、生物多様性などについての関心を深めていただくきっかけにしてもらいたいと思っています。
(記者)
ノボリが立っている千葉国際芸術祭について、一応、会期は4月からですが、具体的な日程や、スタート、キックオフのイベントなどのご予定はいかがでしょうか。
(市長)
これまで、将来の千葉市を創作活動で表現するということをアフタースクールで実施したり、市内の商業施設で、体験型の形でお越しいただいた方にその場で参加してもらえるようなアートプロジェクトを既に進めてきています。
こういった芸術祭は、期間中だけでつくると厚みが出ないため、総合ディレクターのご意見などを踏まえながら進めています。令和6年度はプレ期間でありましたが、今年度は本会期として、コア会期の前の段階からさまざまなプロジェクトを走らせて、創作活動を行いながらコア期間に仕上げをする、また見ていただくという、各プロジェクトも市民参加型の形で行い、市民全体で作り上げていくプロセスを取りたいと思っていて、既にそうした取り組みは始まっています。
ただ、今回初めてのため、走りながら考えているところもあります。市内の民間の方が入る部会などもあり、そういったところで各プロジェクトを練りながら、ある程度固まったところから情報提供を行い、市民参加の幅を広げていくような形でコア会期を迎えたいと思っています。
今後、随時情報提供させていただきますので、ぜひその節にはご取材などお願いできればと思います。
(記者)
今週末に、いよいよ大阪関西万博が開催されるということで、なかなか全国的には機運醸成ができていないと感じています。千葉県も出展されるなど、国を挙げてのお祭りということで、市長の所感をお伺いしたいです。
(市長)
千葉市は直接出展しませんが、もともと万博というのは未来を先取りする取り組みのため、さまざまな国内初の技術や海外の進んだ技術が体験できる形で展示しています。日本から世界をリードするような技術を、世界発信できるような万博になることを期待しています。
(記者)
アルティーリの新アリーナについて、その後、何か動きがあれば教えていただきたいです。
(市長)
幕張海浜公園のAブロックを候補地として地質調査が行われ、ヒューリックさんも資本提携して進めていくと伺っています。調査結果を受けて、建設に耐えられるようでしたので、そういったことを前提として、具体的な日程やどのようなものをつくっていくのかという検討を引き続きしていただいていると思っています。
現時点で、何かお話しできるような状況にはありませんので、ある程度まとまってきた段階で、随時、情報提供を市としてもしていきたいと思っています。
(職員)
ほかにご質問はありますか。
ご質問がないようですので、以上で定例記者会見を終了します。
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