出水期を迎えるにあたって

建設局長の山口です。

6月となり、本格的な出水期を迎えました。
関東地方の梅雨入りも間もなくと思われ、大雨などによる風水害対策として、事前の備えが必要となります。
今回は、建設局が進めている取り組みについて、ご紹介します。

雨水貯留槽の整備

近年の局地的大雨や大型台風による浸水被害の軽減対策として、雨水貯留槽や調整池の拡張工事を行っています。
雨水貯留槽では、みつわ台3丁目のみつわ台第2公園内（約7,500立方メートル）と都町3丁目の太田切公園内（約2,600立方メートル）（写真1）の本体工事が完了し、早期の供用に向けて取水・排水施設の工事を引き続き進めます。
そのほか、雨水貯留槽工事を宮崎2丁目の菰池公園で実施しており、本年から新たに弁天3丁目の千葉公園内でも工事着手します。また、千城台南4丁目では調整池の拡張工事を進めております。
※（参考）標準的な25ｍプール（25ｍ×13ｍ）の容量は、約400立方メートルです。

河川の改修・維持管理

現在、二級河川支川都川において、河川の有する流下能力の向上を図るため、現況の河道を掘削して拡幅する工事を進めております。
そのほか、二級河川坂月川や準用河川生実川では、河底に堆積した土砂を取り去る浚渫（しゅんせつ）工事（写真2）を実施するなど、適正な維持管理に努めております。
また、大雨時の避難等の目安としていただくため、河川などに水位計を設置し、水位情報を「千葉市防災ポータルサイト」で公開しております。
※千葉市防災ポータルサイト
https://www.city.chiba.jp/bosaiportal/

道路の冠水対策

道路の冠水を防ぐため、台風の接近等で大雨が予想される場合、事前に職員が地下道を含めた道路の巡回パトロールを実施し、冠水の原因となる道路側溝や雨水集水ます表面の落ち葉等の状況を確認し、速やかに清掃するよう努めています。
特に地下道においては、周辺よりも低く、大雨の際は急激に水位が上昇しやすいため、通行注意等を表示する「道路情報板」の設置や市内2か所に車両の通行を物理的に遮断する「エアー遮断機」（写真3）を設置していますが、大雨が降った場合の地下道通行には十分にご注意ください。

地下道冠水の危険性についての動画や地下道の道路冠水注意箇所をホームページで公開していますので、ぜひご覧ください。
https://www.city.chiba.jp/kensetsu/doboku/dobokukanri/ooame2.html
対策としては、引き続き、排水機能を向上させた「冠水対策型桝（写真4）」の設置を推進しております。

また、市民の方が必要に応じ、いつでも土のうを利用できるよう「土のうステーション（写真5）」を市内77箇所に設置していますので、緊急時にご活用ください。
なお、「土のうステーション」の土のうが少なくなった時は、後日で構いませんのでカバーに記載されている土木事務所に連絡をお願いします。

このように市でも対応していますが、集水桝表面の清掃などを地域の皆様にご協力いただけますとより一層道路冠水による被害を軽減できると考えています。
気が付いた時でかまいませんので、ご協力いただければ幸いです。
（ご案内）雨水の集水ますの清掃にご協力ください
https://www.city.chiba.jp/kensetsu/doboku/dobokukanri/syuusuimasunoseisou.html
 

風水害対策への助成制度

浸水被害を軽減するための自助・共助の取組みとなる防水板設置工事助成制度や宅内の雨水貯留槽と雨水浸透ます設置補助制度を設けており、防水板（写真6）や市販雨水貯留槽などを設置する方に対し、工事費用の一部助成を行っております。
※防水板設置工事助成制度のご案内
https://www.city.chiba.jp/kensetsu/gesuidokikaku/eigyo/bousuiban-annai.html
※雨水貯留槽と雨水浸透ます設置補助制度のご案内
https://www.city.chiba.jp/kensetsu/gesuidokikaku/eigyo/usui_main.html

急傾斜地の崩壊対策としては、市民の生命を保護するため、土地所有者などの協力が得られた箇所から順次、県や市が崩壊防止工事（写真7）を実施しています。
（※工事費の一部については、土地所有者などの負担が必要となります。）
※急傾斜地崩壊対策事業のご案内
https://www.city.chiba.jp/kensetsu/gesuidokikaku/chisui/kyuukeisya.html

建設局では、必要なインフラ整備と適切な維持管理などを行い、防災・減災対策の強化に努めて参りますので、引き続き、市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

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