緊急情報
更新日:2025年5月20日
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建設局長の山口です。
2025年(令和7年)1月28日、埼玉県八潮市で道路の陥没事故が発生しました。
また、5月2日、事故発生から約4か月が経過した後、下水道管の中からトラックの運転手が救助されましたが、残念ながら死亡が確認されました。心よりお悔やみを申し上げます。
さて、今回の事故の原因とされているのは、老朽化した下水道管の破損です。普段、私たちの目に触れることのないインフラが、突如として姿を現し、その脆さと重要性を強く私たちに訴える出来事となりました。
私たちの生活を支える下水道は、地中で静かに働き続ける“影の守り人”であり、都市の衛生と安全を守るこの仕組みは、まさに社会の土台となっています。
今回の事故は、「何を本当に大切にすべきか」を私たちに問いかけています。
日頃から本市では、下水道管路の維持管理について、点検・調査・修繕・改築を計画的に行い、予防保全型の管理を実施しています。その一環として、管路の口径や重要度に応じて、定期的にカメラ調査や目視点検を行い、確実な状態把握に努めています。
リンク:点検・調査の結果について
事故を受け、国の緊急点検の要請対象には該当しないものの、市独自の判断で点検を実施いたしました。
対象は、口径2,000mm以上の汚水幹線約9kmと、改築工事が未完了の177箇所で、1月30日から2月5日までの期間で点検を行い、すべての箇所で異常がないことを確認しました。
リンク:下水道管路施設に対する緊急点検について
今後は、国の対策検討委員会での議論や全国特別重点調査の実施要請に基づき、より中長期的な視点から、リスクの高い管路を中心に着実な調査と対策を進めてまいります。
リンク:「下水道管路の全国特別重点調査」の実施について
この事故をきっかけに、私たちは見えないインフラの重要性を再認識しました。
確実に暮らしを支える基盤と、それに関わる人々の努力を、今こそ見つめ直す時です。
本市では、2023年(令和5年)3月に「千葉市地球温暖化対策実行計画」を策定し、市役所における温室効果ガス排出量50%削減(2013年度比)を目指して取組みを進めています。下水道事業では、2024年(令和6年)6月に「下水道における地球温暖化対策計画2030」を策定し、温室効果ガス排出量70%削減(2013年度比)に向けた施策の方向性や目標を定め、カーボンニュートラルの実現を目指した様々な事業に取り組んでいます。
ア)汚泥固形燃料化施設の導入(創エネ)
老朽化の進んだ汚泥焼却炉を改築し、これまで焼却していた下水汚泥を炭化物として生成し、外部の火力発電所等で石炭代替物として有効利用することで、焼却過程で発生していた温室効果ガスを大幅に削減するとともに、維持管理費の低減を図ります。
イ)太陽光発電設備の導入(創エネ)
浄化センター内の将来建設予定地や屋根等にメガソーラー級の太陽光発電設備を設置し、再生エネルギーを創出に取り組みます。なお、発電した電力は全量を場内で利用することで、購入電力量を削減します。
ウ)省エネ機器の導入(省エネ)
設備の改築にあわせて省エネ機器の導入を推進し、消費電力量を削減します。
皆様が日常生活で使った水やし尿等は、「汚水」として下水道管を流れて浄化センターに集められ、きれいな水に浄化されています。
下水道が整備され、適切に維持管理されることにより、海や河川などの水質が守られ、蚊やハエなどの発生や悪臭などの原因が取り除かれ、清潔で快適な生活環境が確保されます。
ここでは、下水道の役割や必要性など、皆様に下水道に対する理解を深めていただくため、建設局で実施している広報活動(イベント)をご紹介します。
今年度の開催は、市ホームページなどで随時ご案内しますので、ぜひ注目ください!
最後のご紹介です。2025年(令和7年)は、本市が1935年(昭和10年)に下水道事業を始めてから90周年を迎える節目の年です。
建設局では、「下水道事業90周年」と2026年(令和8年)に迎える「千葉開府900年」の記念事業の一環として、新たなデザインマンホールの設置を検討しています。
「デザインマンホール」とは、各地域の特徴や魅力をデザインしたマンホールふたで、現在、千葉市には6種類のデザインマンホールが設置されています。
新たなデザインマンホールは、市内在住又は在学の高校生、専門学生、大学生を対象に、千葉氏部門、動物公園部門、モノレール部門の3部門で、デザインを募集しました。
これから、応募作品の中から一次選考を通過したデザインについて、市民等の投票による二次選考を行い、最終的に市内に設置されるデザインマンホールを決定します。
また、下水道事業90周年記念としては、下水道キャラクターの「かわうそ一家」をモチーフとしたデザインマンホールを作成します。
どちらもお楽しみに!
現在千葉市に設置されているデザインマンホール(6種類)
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