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更新日:2025年4月9日
2018年に誕生したベニイロフラミンゴ
4月26日は国際フラミンゴの日(International Flamingo Day)です。国際フラミンゴの日は、フラミンゴやフラミンゴの生息地を保護することの重要性を啓発する日です。フラミンゴの調査と保護を推進する、国際自然保護連合(The International Union for Conservation of Nature; IUCN)のフラミンゴ専門家グループ(外部サイトへリンク)によって2020年に制定されました。
世界には6種のフラミンゴが生息しています。そのうち4種が個体数の減少によりIUCNによって絶滅危惧種・準絶滅危惧種に指定(外部サイトへリンク)されています。千葉市動物公園ではベニイロフラミンゴ、チリーフラミンゴ、コフラミンゴの3種を飼育しています。
フラミンゴの個体数が減少している主な理由として、人間活動による生息地の減少が挙げられます。フラミンゴは塩湖や湿地、浅い湖沼などの特定の環境に生息していますが、これらの地域は都市開発、農業拡大、気候変動などにより縮小しています。
さらに、携帯電話やタブレット、電気自動車などの電子機器のバッテリーの主要成分であるリチウムの採掘も、野生のフラミンゴにとって脅威の一つとなっています。リチウム埋蔵量世界一位のチリにおいて塩湖のリチウム採掘による水位低下が、フラミンゴの個体数減少に影響を与えているとする研究報告があります(Gutiérrez et al., 2022(外部サイトへリンク))。
フラミンゴの未来を守るために、私たち一人ひとりにもできることがあります。
このフラミンゴの危機を周りの人に伝えましょう。世の中にはフラミンゴの危機を知らない人も多くいます。一人一人の小さな行動の積み重ねが、野生のフラミンゴが安心して暮らせる環境を守る力になります。
生息地の保全に取り組む団体への寄付や支援を通じて、現地での保護活動を後押しすることができます。また、旅行や観光の際には、生きものにやさしい観察ルールを守り、自然環境への負荷を減らす行動をとることも大切です。
さらに、フラミンゴの生息地に影響を及ぼすリチウム採掘を減らすために、私たちが普段使う電子機器(スマートフォンやタブレット、ノートパソコン、電気自動車など)を大切に長く使い、不要になったものは適切にリサイクルに出すことも大切です。
当園ではフラミンゴの飼育環境や繁殖率の向上のため、調査研究を行っています。
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