更新日:2025年7月9日

ここから本文です。

警報・注意報の解説

警報・注意報のねらいは、感染症発生動向調査における定点把握感染症のうち、公衆衛生上その流行現象の早期把握が必要な疾病について、流行の原因究明や拡大阻止対策などを講ずるための資料として、国が都道府県衛生主管部局や保健所など第一線の衛生行政機関の専門家に向け、データに何らかの流行現象がみられることを、一定の科学的根拠に基づいて迅速に注意喚起することにあります。

警報レベルは大きな流行が発生または継続しつつあると疑われることを指します。注意報レベルは、流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いこと、流行の発生後であれば流行が継続していると疑われることを指します。

警報レベルは1週間の定点当たり報告数がある基準値(開始基準値)以上で開始し、別の基準値(終息基準値)未満で終息します。注意報レベルは1週間の定点当たり報告数がある基準値以上の場合です。警報・注意報レベルの基準値は、これまでの感染症発生動向調査データから、下記のとおり定められています。


警報・注意報レベルの基準値
疾病 警報レベル 注意報レベル
開始基準値 終息基準値 基準値
インフルエンザ 30.0 10.0 10.0
咽頭結膜炎 3.0 1.0 -
A群溶結性レンサ球菌咽頭炎 8.0 4.0 -
感染性胃腸炎 20.0 12.0 -
水痘 2.0 1.0 1.0
手足口病 5.0 2.0 -
伝染性紅斑 2.0 1.0 -
ヘルパンギーナ 6.0 2.0 -
流行性耳下腺炎 6.0 2.0 3.0
急性出血性結膜炎 1.0 0.1 -
流行性角結膜炎 8.0 4.0 -

流行発生警報開始基準値等の説明

※基準値はすべて定点当たりの報告数です。
※注意報の「-」は対象としないことを意味します。
※警報・注意報の基準値は、平成28年度厚生労働科学研究費補助金(新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業)による「新興・再興感染症の発生に備えた感染症サーベイランスの強化とリスクアセスメント」における「疫学的・統計学的なサーベイランスの評価と改善(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)」の基準値が適用されています。

このページの情報発信元

保健福祉局医療衛生部環境保健研究所健康科学課

千葉市若葉区大宮町3816番地

ファックス:043-312-7932

kenkokagaku.IHE@city.chiba.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?