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ホーム > 緑区役所 > 緑区地域づくり支援課 > 令和7年度緑区避難所運営委員会研修を開催しました
更新日:2025年7月7日
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災害発生時は「千葉市地域防災計画」に基づき、学校等に避難所を開設しますが、災害の規模が大きくなるほど、職員の到着の遅れや被災等により、職員だけでの避難所の開設や運営は困難となります。
そのため、災害発生時に地域住民の皆さんが主体となって避難所を開設・運営を行う体制を整えておく必要があります。緑区ではすべての避難所において、地域の町内自治会、自主防災組織等が一体となった「避難所運営委員会」が設立されています。令和元年には、台風、大雨により大きな風水害を受けて、緑区内でも多くの避難所が開設されました。
そこで、緑区では災害時に避難所開設をするまでの流れや、どのような条件で避難所が開設されるのかを知っていただき、災害発生時に円滑な避難所運営を行えるようにするため、避難所運営委員会の委員を対象とした研修を年に1回開催しています。
日時:令和7年6月15日(日曜日)9時30分から12時まで
会場:鎌取コミュニティセンター多目的ホール
講師:減災と男女共同参画研修推進センター 共同代表 浅野 幸子氏
参加人数:58名
「安心・安全な避難所運営を考える」
避難所運営について、約1時間の講義をしていただいた後、班ごとにグループワークを行いました。
(1)講義内容(主なもの)
・阪神・淡路大震災や能登半島地震など、実際の災害現場の様子や状況について。
・災害による直接死よりも関連死の割合が高く、発災後の避難所運営や避難生活の質が非常に重要であること。
・災害対応の質を高めるためには、平時から地域のコミュニティやNPO、ボランティア団体など多様な主体と連携しておくことが大切。また、意思決定の場には、男性だけでなく、女性や障がいのある方、その支援者など、多様な立場の人が参画することが求められる。
・避難所の衛生環境は、特にトイレ対策がカギを握る。トイレ環境の悪化は、感染症の拡大や心身の健康悪化を招き、健康被害や災害関連死のリスクを高める。そのため、避難所運営の初動段階で、誰もが安心して使えるトイレ環境を整備することが必要。
・今後の防災活動において、男女ともに責任者として関わり、性別による役割の固定化を避けることが大切である。
(2)避難所での要配慮者支援を考えるワークショップ(グループワーク)
今回の研修では、5~6人のグループに分かれ、付箋を使いながら以下のテーマについて意見を出し合っていただきました。
・障がいのある方、車椅子をご利用の方、持病のある方、乳幼児・子どもなど、配慮が必要な方について、ご本人やご家族が避難所生活でどのような困難に直面するか。
・その課題に対し、どのような支援や配慮が必要か。
・役立つ地域の資源(専門機関や特技を持つ地域の方など)を知っているか。
このワークを通して、「支援の質を高めるためには、多様な経験を持つ複数人の関わりが不可欠であり、一人では対応できないこと」、「困難当事者とや家族、支援者の視点に立つ意識を持つことの大切さ」、そして「当事者が意見を言える場を作ることの重要性」を実感していただくことを目的としました。
・今回初めての研修の参加となりましたので、とても勉強になりました。座学だけだはなく、自らワークショップで考える機会を設けるような実践型も体験できて良かったです。
・トイレの備えについては、必要性をとても感じました。要支援者のニーズについては、日頃、考えていなかったことを認識させられました。
・コミュニケーション力、想像力、共感力がとても大切なのだと、とても勉強になりました。今後少しでも活用できると良いなと思います。
・避難所運営については、あまり当事者意識がなかったのですが、知識や日頃からの人間関係づくりが大切と思いました。帰ったらまず、避難所開設マニュアルを読もうと思います。
・参加させて頂き、難しく考えていた事が少し変化致しました。講義もとても良く、分かり易かったのでとても勉強になりました。地域の人々とのコミュニケーションの大切さを実感致しました。
他にもたくさんのご意見をいただきました。
千葉市として、緑区として、災害発生時の避難所運営、支援等が少しでもスムーズに行えるよう、引き続き内容等検討していきたいと思います。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
避難所運営委員会~地域の共助による避難所の開設・運営に向けて~
令和7年度緑区避難所運営委員会研修会を開催しました(緑区長室より)
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