更新日:2025年8月18日

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DPT-IPV(4種混合)予防接種のご案内

DPT-IPV(4種混合)予防接種は、ジフテリア(D)・百日せき(P)・破傷風(T)と不活化ポリオ(IPV)の各ワクチンを混合したワクチン(DPT-IPV)です。

4種混合ワクチンによって、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ(急性灰白随炎)のような重篤な疾患の予防ができます。

2024年4月以降、1期では5種混合ワクチンを用いた接種をします。
ただし、4種混合+ヒブワクチンで接種を開始した場合は、原則として、同一ワクチンで接種を完了してください。
4種混合ワクチンの生産終了に伴う対応について

また、2期として、11~12歳時(小学校6年生)にDT(二種混合)としてジフテリア・破傷風の混合ワクチンを1回接種します。

 病気の説明

ジフテリア(Diphtheria)

ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。
潜伏期間は主に1日~10日です。

症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などですが、扁桃に偽膜とよばれる膜ができて、窒息死することもあります。
発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こす場合があります。

百日せき(Pertussis)

百日せき菌の飛沫感染で起こります。
潜伏期間は主に5日~10日(最大3週間程度)です。

かぜのような症状で始まり、続いて、連続的にせき込むようになります。
せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音がでます。

乳幼児はせきで呼吸ができず、唇が青くなったり(チアノーゼ)けいれんが起きたりすることがあります。
肺炎や脳炎などの重い合併症を起こし、乳児では命を落とすこともあります。

破傷風(Tetanus)

土の中にいる破傷風菌が傷口から体内へ入ることによって感染します。
潜伏期間は通常3日~21日です。

菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために、筋肉のけいれんを起こします。
最初は口が開かなくなるなどの症状が気付かれ、やがて全身のけいれんを起こすようになり、治療が遅れると死に至ることもあります。

患者の半数は本人や周りの人では気が付かない程度の軽い刺し傷が原因です。
土中に菌がいますので、感染する機会は常にあります。

ポリオ(急性灰白随炎)(Inactivated Poliovirus Vaccine)

ポリオは「小児麻痺」ともよばれ、糞便中に排泄されたウイルスが経口又は咽頭から生体に侵入して感染します。

ポリオウイルスに感染しても多くの人は症状が出ませんが、軽いかぜ様症状や胃腸炎症状を起こすこともあります。
潜伏期間は4日~35日(平均15日)です。

感染者の1,000~2,000人に1人の割合で手足の麻痺を起こし、一部の人には永久に麻痺が残ります。
麻痺症状が進行し、呼吸困難により死亡することもあります。

日本では自然感染による患者発生はありませんが、一部の国では今でもポリオの流行があります。

不活化ワクチンですので、接種後にポリオ様麻痺の副反応が生じたり、他のヒトに感染させたりする心配はありません。

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 定期予防接種として受けられる期間と接種回数

定期予防接種を受けられる方

次のどちらにも該当する方

  • 接種日時点で、千葉市に住民登録のある方
  • 生後2か月以上生後90か月(7歳6か月)未満の方

定期予防接種として受けられる期間と接種回数

生後2か月以上生後90か月(7歳6か月)未満の間に4回接種

標準的な接種時期、接種間隔・接種回数

  • 生後2か月~生後12か月(1歳)になるまでに初回3回を20日~56日の間隔をおいて接種します。
  • 追加(4回目)は3回目終了後12か月~18か月までの間隔をおいて接種します。

 4種混合ワクチンの生産終了に伴う対応について

4種混合+ヒブワクチンで接種を開始した場合は、同一ワクチンで接種を完了することが原則ですが、4種混合ワクチンの生産終了に伴い、医療機関で在庫切れが発生しています。
このため、以下のいずれかの方法で接種を行った場合も、定期予防接種として取り扱うこととなりますので、お知らせします。

  • 4種混合ワクチンの代わりに、3種混合ワクチン+不活化ポリオワクチンで接種
  • 【ヒブワクチンの接種済み回数が、4種混合ワクチンの接種済み回数を上回らない場合】
    4種混合ワクチンの接種済み回数に合わせてヒブワクチンを接種した上で、残りの規定回数を5種混合ワクチンで接種

なお、ヒブワクチンの接種済み回数が、4種混合ワクチンの接種済み回数を上回る場合で、かつ、3種混合ワクチンの入手が困難である場合に限り、4種混合ワクチンの残りの規定回数を5種混合ワクチンで接種することが可能です。
この場合、ヒブワクチンの接種回数が規定回数より多くなるので、医師と相談の上接種を受けてください。
※5種混合ワクチンに切り替えて接種する場合も、直前の4種混合ワクチンの接種から必要な日数の接種間隔を確保する必要があるので、ご注意ください。

接種時期について、市から個別のお知らせは届きません。

また、接種間隔や定期予防接種として接種できる期間を間違えると、任意接種扱い(自費)になるだけでなく、十分な効果が得られなくなる可能性があります。

しっかりと確認して、かかりつけの先生に相談しながら接種のスケジュールを立てましょう。

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 定期予防接種の受け方や注意点など

詳しくは「子どもの定期予防接種のご案内(別ウインドウで開く)」をご確認ください。

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 副反応

主な副反応は、接種部位の発赤、腫れ、しこりなどの局所反応、発熱、気分変化、下痢などがみられることもあります。

重い副反応として、まれですが、ショック、アナフィラキシー様症状、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれんの報告があります。

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このページの情報発信元

保健福祉局医療衛生部医療政策課予防接種事業

千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所高層棟8階

ファックス:043-245-5554

seisaku.HWM@city.chiba.lg.jp

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