更新日:2024年10月11日

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発達情報コーナー

 


 

からだのあそび1(感覚遊び編)

 

幼児期は、身体がぐんぐん発達していく時期です。この時期に身体をたくさん動かすことは、運動機能や身体の発達、体力づくりの大きな助けになります。

それだけでなく、身体をしっかり使うことは、気持ちや行動のコントロールの成長にも役立つのです。

 

そこでこのコラムでは、ざっくり「感覚遊び」「大きな動きの遊び」「手先の遊び」に分けて、ご自宅でもできる遊びを紹介していこうと思います。


まず1回目は「感覚」をテーマに、子どもの感覚を刺激する遊びをいくつかご紹介します。

 

  • ふれあい遊び

主にお子さんの身体に触れることをとおして、色々な感覚刺激を与えていく遊びです。0才の頃から年齢を問わずにできるのが特長です。

 

<ふれあい遊びの例>

・らららぞうきん

「らららぞ~うきん♪」と、歌に合わせて身体をつついたりなでたりします。

・おすわりやす

「おすわりやっす、いすどっせ♪」と、大人が足の上に子どもを座らせ、膝を上下させたりそっと子どもを落としたりして身体全体を動かしていきます。

・いっぽんばしこちょこちょ

「いっぽんば~し、こ~ちょこちょ♪」と、子どもの手や腕、身体全体をくすぐったりやさしくたたいたりします。

 

どれも広く知られているもので、動画サイトなどでも実演動画を見ることができます。詳しい流れややり方などはそちらでご覧ください。

 

  • 手や足を使う遊び

お子さんが触れることで感覚刺激を取り入れていく遊びになります。

お子さんによって好きなものや苦手なものが分かれますが、身の回りの色々なものを利用して遊ぶことができます。

 

<様々なものに触れながらの遊びの例>

・ねんど遊び

感触を楽しんだり形を作ったりすることができます。小麦やお米、寒天ねんどなどは、アレルギーがなければほぼ安全に扱えます。飲み込んだりのどに詰まらせたりしないように注意して遊びましょう。

・いろんな感触マット

市販のマットなどに色々な感触のものを貼り、その上を歩いて遊びます。例として、スポンジや保冷剤(常温)、芝生マットなどが挙げられます。お子さんが受け入れられるものから始めましょう。

 

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からだのあそび2(大きな動きの遊び編)

 

からだのあそびシリーズ、2つ目は大きく体を動かす遊びの紹介です。

身体を大きく動かす動きを粗大運動といい、日常でしている動きの多く、例えば歩く、走る、ジャンプする、投げる…などがこのカテゴリーに入ります。

6才頃までは基本的に身体を動かす欲求が強い時期ですので、しっかりと動かしていきましょう。

今回は自宅でできそうな大きな動きの遊びを紹介します。

 

・ティッシュキャッチ、風船キャッチ

ティッシュ、風船などの軽いものをふわっと投げて、子どもにキャッチしてもらいます。

ふわふわとあちこちに動きながら落ちてくるので、注意を向けたり身体のバランスをとったりする練習にもなります。

 

・タオルクライミング

大人がバスタオルを持って立ち、子どもがバスタオルを登ったりぶら下がったりする遊びです。身体全体の運動になります。

落ちても大丈夫なように、布団やクッションなどの柔らかいものを下に敷いておきましょう。

 

・トランポリン(あれば)

飛んだり跳ねたりして、バランスや足の力を鍛えることができます。

跳ぶことを躊躇するお子さんは、大人が手をつないであげるとよいでしょう。

今は静音設計のトランポリンも販売されているので、自宅でも取り入れやすくなっています。

 

・バランスボールでゆらゆら

跨げるくらいのバランスボールに座ってゆらゆらとゆれたり、もたれてゴロゴロと転がしたりして遊びます。

大人がしっかり支えたボールに立ってもらうのもよいでしょう。

体幹を鍛えられることに加え、様々な感覚を使うことにより感覚統合にも効果があります。

一般的な丸型のほか、小さいお子さんでも座りやすく扱いやすいピーナツ型やドーナツ型といった形もありますので、使いやすいものを選ぶとよいでしょう。

 

大きな動きの遊びは大人やお子さん同士もかかわりやすく、運動だけでなくコミュニケーションをとりやすいというメリットもあります。

また、簡単なルールを設ければソーシャルスキルの獲得にも役立ちます。楽しく遊べる工夫をしてみるとよいかもしれませんね。

 

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からだのあそび3(手を使った遊び編)

 

からだのあそびシリーズ、最後は手や指を使った遊びになります。

手先や指先を使った動きを微細運動と言います。ねんどや積み木、ブロック遊びなどを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

細かい動きが必要なので、ちょっと不器用かも?というお子さんに対しては、本人ができる範囲の遊びを提示してあげることがよいでしょう。

 

・洗濯ばさみ遊び

身の回りの物を使えて、気軽にできる遊びです。

どんどんつなげて伸ばしていく、カニや太陽などの台紙に足に見立てて挟んでいく等、色々な用途に使えます。指先の動きの練習だけではなく、目と指を同時に使う動きの練習や握力をつけることにも効果的です。

遊び方を詳しく紹介しているサイトも豊富にありますので、調べてみるとよいかもしれません。指を挟んでしまわないように注意して遊びましょう。

 

・シール貼り

その名の通りシールを貼っていく遊びです。

シールを台紙からはがして決まった場所に貼るという作業は、集中や細かい調節が必要なため、意外に難しい動きになります。

日々できるちょっとしたことであれば「ご褒美シール」などがありますね。

しっかり遊ぶタイプだと、例えば枯れ木の絵にシールをたくさん貼って満開の桜を作ったり、好きなシールで虹を作ったり、と工作として楽しむ活動があります。

大きなシールを貼ったりはがしたりすることから始めると、手先が器用でないお子さんも取り組みやすいです。

シールがない場合でも、折り紙をちぎってのりで貼り付けて、切り絵のようにしても楽しいです。

 

・ビーズ通し

ビーズを紐に通していく遊びです。

最初は通しやすい大きなものから始め、できるようになったら徐々に小さなものにチャレンジしていくとよいでしょう。

作った作品を飾ったりアクセサリーにしたりすると、達成感を感じたりや別の楽しみにつなげることもできます。

 

・縫いさし

紙や布に描いた模様に沿って穴をあけ、その穴に針で糸を通していく簡単な刺繍のような遊びです。

作品を飾ったりアルバムのように綴じたりすると、出来上がった後も楽しめます。

縫いさし用の台紙などは、インターネット等で手に入りますよ。

大人が一緒にいる時に限るなど安全面にはしっかり配慮を。針は縫い針ではなく、プラスチックの大きなとじ針を使うとより安全です。

 

・お絵描き

絵を描いたり色を塗ったりすることも、手先を使った遊びになります。

色鉛筆やクレヨンなどから、お子さんが使いやすい道具を使いましょう。

細いものを持つことがまだ難しい場合は、小石の形などつかんで描ける形のクレヨンもあります。

 

・手遊び歌

歌に合わせて手や腕、指を動かす遊びです。「むすんでひらいて」や「ひげじいさん」「グーチョキパー」などが有名ですね。

手で形を作ったり色々な方向に動かしたりすることで、楽しみながら手先を動かせるようになっていきます。

 

この他にもインターネットや書籍などで様々な遊びが紹介されています。あれこれ試しながらお子さんの好きなもの、楽しく遊べるものを見つけるとよいでしょう。

 

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言葉が出ない

 

言葉が出てくるプロセスは複雑です。言葉がうまく出ない要因はたくさんあり、発達のペースもそれぞれです。ここでは、言葉がゆっくりである主な要因や対策について説明していきます。

 

第1に聴力の問題。早い時期に聞こえについて指摘されているお子さんもいますが、症状が軽く反応は悪くないために気づかれにくいケースがあります。

また、何らかの要因で途中から聞こえが悪くなった、聞こえにくい音域がある、片方だけ聞こえづらいといったケースもあるようです。言葉の問題以外に、声掛けへの反応が遅れるなど気になることがあったら、医療機関で聴力の検査をしてみましょう。

 

第2に、全体の発達がゆっくりである場合。それに伴って言葉の理解や発語もゆっくりになります。

言葉以外に運動面や食事面等もゆっくりである等、心配な場合は小児科や発達の専門機関などで相談されるとよいかと思います。

 

第3に、何らかの発達の凸凹、または性格が関係しているといった場合。聞こえているし、理解はしていてそれに応じた行動もするけれども、何らかの理由で言葉を発さない、といったケースがみられます。

お子さんの状態は様々ですので、発達についてしっかりと診てくれる医療機関、あるいは発達の専門機関に相談するとよいかと思われます。

 

以上のように色々挙げてきましたが、いずれにしても重要なのは普段のかかわりです。

お子さんの気持ちを代弁する、行動を実況する、お子さんと同じものを見て話す、などのかかわりをできるだけしていきましょう。

その際は、お子さんが理解しやすい簡単な言葉を使う、できるだけ短い文で話しかけるなどの工夫をしましょう。


言葉が出る、増えるタイミングには個人差があります。焦ったり不安になったりすることはあると思います。でも、周りの大人、特に保護者とのかかわりが安定していて、お子さんが安心して日々を過ごしていることが一番大切です。

一人で悩まずに、周囲のサポートはどんどん受けるようにしていきましょう。

 

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遊びが長続きしない

まず、お子さんの年齢を見てみましょう。

3~4才くらいまでであれば、様々なことに興味をもち、たくさんのことを学習していく時期。

「何やってるの?」「なんで?」「どうして?」等、言い始める時期でもあります。

お気に入りの遊びを見つけるために色々試しては離れて、という行動をする子もいます。

個人差はありますがこのくらいの時期であれば、遊びが次々変わることは特に心配しなくても大丈夫です。


一方で、本当に集中が続かない場合。

発達の凸凹が要因であることも考えられますが、部屋の様子や対人関係など環境が要因であることもあります。
どの要因についても、お子さんが安心して落ち着いて過ごせる環境を整えてあげることが効果的です。

例えば色々なものが見えているお部屋だと、お子さんの注意があちこちに向いてしまいます。

カーテンや箱などを利用して、目に入らないようにしてあげるとよいでしょう。

また、あえて身体を動かす遊びをすることにより落ち着けるケースもあります。

室内の場合は選択肢が限られますが、例えばトランポリンやお布団でごろごろ転がるなど身体全体を動かせる遊びを取り入れるとよいかもしれません。


と言っても、小さいころの発達は個人差が大きく、またどんな対応が合うかも本当に千差万別です。

困った時には一人で悩まず、周囲のサポートや専門の相談機関等を利用しましょう。

 


 

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