更新日:2025年5月23日
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若松中での素晴らしい出会いに感謝
この度、4月1日に若松中学校に着任しました。前任の千葉市教育委員会教育指導課では、学力向上や教科書採択の業務に携わっておりました。それ以前は、市内の中学校に社会科教諭として勤務し、4年ぶりにワクワクしながら学校現場に戻ってまいりました。
「外には熱意と誠意を、内には直向きさと謙虚さを」というのが、教師として心掛けてきた私の信条ですが、着任時に職員や生徒に伝えたことを下記に紹介する形で、新任校長としての所信表明に代えさせていただきます。
保護者の皆様、地域の皆様の温かいお力添えを賜りながら、生徒全員が「希望の登校、満足の下校」を実感できるよう、職員一同、全力で、誠意をもって臨んでまいります。
1年間どうぞよろしく願いいたします!
【4月4日 職員会議にて】
・行事も部活も、とにかく生徒につく。フットワークを軽く、アンテナを高く、視野を広く。そして、迷った時の判断基準は、「それが、子どもたちのためになるかどうか」です。
・生徒にとっては一生に一度の中学校生活3年間。授業も学級経営も、部活動も、どこまで誠意を込めることができるかが、我々教員の矜持とするところです。教科書は、紙面以上に厚くすることもできれば、薄く済ますこともできてしまいます。とはいえ、ご自身のワークライフバランスを大切に、明るく元気に、毎日生徒たちの前に立ってください。
・学級担任、教科担任、行事担当や部活動顧問として、生徒の前に立てているあなたが、身近な大人の代表として、生徒に教員としての熱い思いを伝えずに誰が伝えるのでしょうか。今、目の前の彼らの心を揺さぶれるのは、あなたしかいないのです!しかしながら、教育は時間がかかる営みです。心も不安定になりがちな思春期で葛藤する子どもたちに、大人が期待する結果をすぐに求めることはできません。親御さんが深い愛情をかけて育ててきた大切なお子さんを預かっていることを忘れずに、我々は日々、彼らの豊かな人生を願って慈愛の水をまき、成長を見守りましょう!
・そして謙虚さも忘れずに。初任研で出会った大切な言葉があります。『忘れないでください。あなたの前の生徒が変わったとしたら、それはあなたが彼・彼女を変えたのではない。彼・彼女が自分で変わったのです。』そう、我々にできることは、大きな可能性を秘めた彼らに、いかに成長のきっかけを投げかけてやれるかに過ぎません。そして、我々は彼らがそう呼んでくれるからこそ、先生でいられるのです。だからこそ、その感謝の気持ちを、自分なりの誠意で彼らに返していきましょう!
【4月7日 始業式にて】
4月は変化と出会いの月と言われます。私にとっても、立場がはじめて校長となり、勤務先がはじめて若松中学校になり、そして縁あって、こうしてみなさんと出会うことができました。「運命的な出会い」という表現もあるでしょうが、私は常々、人と人との出会いは、ものすごい偶然の、奇跡的な重なり合いの結果だと思っています。ですから、その奇跡的な出会いに感謝して、感謝の気持ちを自分なりの誠意で返していきたいと考えながら教員生活を送ってきました。
そして、キリスト教のシスター渡辺和子さんは「置かれた場所で咲きなさい」という本のなかで、「あなたが置かれている環境には必ず何か意味があるのだから、不満を口にせずしっかり根を張って自分の花をその場所で咲かせなさい」と言っています。変化を受け入れ、そこから何かを学ぶことで私たちは成長できます。置かれた場所こそが、今のあなたの居場所です。でも、頑張ってもどうしても元気に咲けないときだってあります。そんな時には、無理に咲かなくていいのです。そんな時こそ、下へ下へと深く根を伸ばしましょう。厳しい冬の時期を乗り越えた経験こそが豊かな肥やしとなり、やがて次に咲く花は、より大きく、美しいものになるのでしょう。みなさんもどうか、新年度の変化を前向きに受け止めて、新しい環境であなたらしい笑顔の花を咲かせていってください。
学校長