更新日:2025年4月23日
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仲間と共に、輝かしい未来へ
校長 岡田 哲
3月11日(火曜日)、春陰の曇り空の中、第48回卒業証書授与式を挙行しました。
本年度は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、新しい式典の方法を模索しながら千葉市教育委員会をはじめ、地域の皆様や卒業生のご家族、在校生もご臨席のもと、144名の卒業生が、力強く、新たな世界へ巣立っていきました。
卒業生代表からは、コロナウイルス感染防止対策のもと、中学校3年間を常に前を向き学習や様々な行事、そして仲間との絆を深めることができたこと、また、家族へ感謝の気持ちや困難な壁を乗り越えていこうとする決意の言葉を聞くことができました。
卒業証書授与式に先立ち、3月3日(月曜日)に3年生を送る会を実施しました。1、2年生が心を込めて感謝の気持ちを先輩に伝えることできた心温まる会となりました。
また、3月24日(月曜日)に令和6年度の修了式を実施しました。1年生149名、2年生168名が、それぞれの課程を修了しました。
改めて、1年を振り返ると、一人一人の生徒が、みつわ台中学校の生徒として成長し、先輩から後輩へ伝統を引き継ぎ、大きく発展させることのできた1年だったと実感しています。
「冬来たりなば春遠からじ」 式辞の中で、卒業生に向けた言葉です。つらい冬の時期を耐え抜けば、必ず春が来る。という意味です。人には生きていく上で、辛く苦しい時が必ず訪れます。時には、大人が見守り、支えることは大切だと思われますが、自ら、耐え忍び、困難を乗り越えようと努力することで、子どもたちの未来は一層明るく、輝かしいものになると信じています。辛いという字に一を足すと幸せという字になります。その一という字は人を思いやるやさしさの一字として自らの手で付け加えてほしいと願っています。
終わりに・・・
保護者の皆様、地域の皆様には、この1年間の本校の教育活動を温かく見守るとともに、ご理解、ご協力をいただきましたことに感謝申し上げます。4月7日(月曜日)、新年度がスタートします。教職員一同、気持ちを新たに、心を込めて教育活動に努めてまいりますので、一層のご理解、ご協力をお願い申し上げます。【2025年3月26日】
「明日檜の木」を目指して
校長 岡田 哲
ついこの間、2025年の幕が開いたと思ったら、もう2か月が過ぎようとしています。本年度も残すところあと1か月となりました。生徒一人一人が本年度をしっかり省みて、新たな希望を持って新年度が迎えられるよう、教職員一同支えてきたいと考えています。
さて、近年、全国的に不登校、いじめ、子どもの自殺などの問題が深刻化しています。特に不登校については、文部科学省の令和5年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果によると、中学生の不登校の割合が6.7%(前年6.0%)増加、千葉市においても令和4年度まで10年間で2.1倍と増加傾向にあり、児童生徒にとって「安全安心な居場所」となるよう、誰一人取り残すことのない教育を推進しています。
本校においても、学校・学年・学級が心の居場所となるよう「思いやりのある学校づくり」を基とし、学習や行事など様々な場面において4つのCの見える化に取り組んでいます。その一つとして、不登校支援のための「あすなろ学級(ステップルーム)」を開設しています。この教室は、学年や学級に段階(ステップ)を踏んで居場所を見つけるための教室であり、本校の特徴でもあります。必ず1名以上の教職員が学習や教育相談支援等を行っています。「あすなろ」は、明日檜とも書きます。「明日は檜のように大きくなろう」という意味があります。生徒一人一人が、心の居場所を見つけ、「みつわ台中に来て良かった。みつわ台中で学べてよかった。これからも成長するぞ。」と思えるような学校づくりを生徒と教職員、そして保護者や地域の皆様とともに推進していきたいと考えております。今後とも、ご支援・ご協力の程、よろしくお願いいたします。【2025年2月28日】
新年の抱負を語ろう
校長 岡田 哲
早いもので新年が明けてから1か月が過ぎようとしています。遅ればせながら、2025年が生徒、保護者、地域の皆様、教職員にとって、実り多き一年となりますことを願っております。さて、1月6日には13日間の冬休みを終え、元気に登校する生徒の姿が見られました。冬休み明けの集会では、各学年の代表生徒から「昨年の反省と新年の目標」と題して語ってもらいました。日本の伝統として、新年に抱負を語るという風習があります。
抱負(目標)を持つということは、新しい年に向け、「新しい自分の姿にChangeする。そのために自分は何をChallengeする。」という宣言でもあり、子供の成長にとって重要なことと考えます。全学年の代表生徒の内容を記載するため、一部抜粋させていただきました。
<昨年の反省と新年の目標>
私たちは、もうすぐ卒業します。9年間の義務教育を終え、一人一人違う進路へ進みます。高校などでは、周りの人も場所も環境が新しくなります。部活動を頑張る人、勉強を頑張る人、高校生活を楽しみたいと思う人、思うことは人それぞれ違うと思います。ですが、今までお世話になった家族や先生方、共に楽しい時を過ごした友達に感謝の気持ちを大切にし、私たちが卒業するときにみつわ台中学校で良かったと思える学年にしましょう。辛かった勉強はもうすぐ終わります。学年の目標に掲げている「受験は団体戦」という言葉を一人一人が受け止め、最後まで頑張りましょう。[3年生]
2年生になってから、自分の学年の人が何か物事に対して全力で取り組む姿や部長、専門委員長、生徒会活動等に挑戦している姿を見て自分も頑張ろうと勇気をもらえました。そのおかげで、今でも学年委員会の仕事に誇りをもって取り組んでいます。なので、今年は学年の皆がそれぞれを尊敬し、一緒に高め合うことができる1年にしたいです。自然教室や職場体験を通して、人の指示を聞くこと、それに応えることがすぐに実行できた人が多かったと思います。きっとクラスの中でも、呼びかけをしている人、マナーとモラルのお手本となっている人など、たくさんいると思います。ぜひ、その人達を見て自分自身の成長につなげていくと、2学年の目標である「マナーとモラルと人間関係」にもっと近づけます。全員で目標を達成するために人任せにせず、自分事と捉えて生活することを心がけましょう。[2年生]
ぼくは、今年の目標は2つあります。1つ目は、自分で考えて行動することです。去年はわからないことをすぐ先生に聞いてしまうことが多かったので、今年は、先生に聞く前に自分で考えて行動できるように頑張りたいです。2つ目は、給食での好き嫌いを減らすことです。去年は苦手な物は少しも食べることができなかったので、今年は、少しでも苦手な食べ物を食べられるようにチャレンジしたいです。この2つの目標を意識して今年1年頑張ります。[2年生]
12月から次の授業の準備をしてから休み時間に入るように声をかけました。すると、休み時間に入る前に準備をする人が増えました。そして、「ありがとう」という言葉が増えました。10月に合唱コンクール、11月に校外学習で鎌倉に行きました。いつもと違う場所で協力することの大切さに気づき、何かしてもらったら自然と「ありがとう」が出るようになりました。もうすぐ先輩になります。今の、落ち着きがないまま授業に入って、ただ、そこにいるだけの時間にするのではなく、しっかり理解して4月から入ってくる1年生のあこがれになれるよう、残りの3か月を少しずつ大人に近づけるよう過ごしましょう。[1年生]
『 行く年 来る年 2025年はどんな年に!? 』
校 長 岡田 哲
2024年が、まもなく終わろうとしています。振り返ると様々なことがあった1年でした。皆様はどのような1年でしたでしょうか。今年1年を振り返ると、国内では、年明け1日に石川県能登地方を震源とした大地震や追い打ちをかけるような記録的な大雨。パリオリンピックにおいて海外開催最多メダル45個、20年ぶりの新紙幣の発行等。世界に目を向けると、大谷翔平選手の50-50の達成や2年連続のMVP受賞。佐渡島の金山が世界文化遺産に登録。日本の被団協がノーベル平和賞を受賞など、目まぐるしい出来事が多々ありました。
中学校生活においても、修学旅行を始めとする旅行行事、体育祭や合唱コンクール、職場体験や授業参観・バザー、定期テスト等、様々な場面で「思いやり」のある姿が多くみられた2024年でした。
もうすぐ新しい年を迎えます。2025年の干支は、「巳」。蛇(へび)は、「鬼が出るか蛇が出るか」という言葉があるくらい怖いイメージが持たれていますが、蛇は多くの文化で特別な力を持つ存在として、その神秘性や象徴性が様々な縁起の良い言い伝えを生み出しています。その一つとして、蛇は脱皮を繰り返して成長することから、「新しい挑戦」「変化に前向きな姿勢」「無限の可能性」とも言われています。
2024年は、「思いやりのある学校づくりのための4つのC(チェンジ・チャレンジ・カレィジ・コミュニケーション)」をスローガンに取り組んできました。2025年は、蛇のように脱皮し、思いやりの心をさらに磨くことで、みつわ台中学校の生徒・教職員がさらに成長していくことを願っています。
保護者の皆様、地域の皆様には、この1年、様々な面で本校の教育活動にご協力、ご支援をいただき、感謝申し上げます。新しい年も、教職員一丸となり、信頼される学校づくりに一層努めてまいります。【2024年12月23日】
思いやりの種が芽生え始めた校外学習と自然教室
校 長 岡田 哲
今年の11月はまるでジェットコースターのように激しく気温が変化しました。そのせいか、秋を飛び越え冬の訪れを告げるように、4階西階段側の窓から見える富士山がしっかりと雪をかぶっている景色が見られます。
3年生にとっては、いよいよ自らの進路希望を具体的に決定していく時期になり、これまで以上に日々の授業に真剣に取り組む姿が見られます。
1年生は校外学習、2年生は自然教室を実施しました。2年生は、10月1日(火曜日)から3日(木曜日)に2泊3日の日程で群馬県の赤城青少年交流の家での自然教室を実施しました。野外でのカレー作り、アドベンチャーラリー、キャンドルサービス、学年レクなど、学校では体験できない活動に精一杯取り組む姿が見られました。学年の生徒が寝食を共にすることで、多くのことを学ぶことができたと思います。スローガンは、「RPG~169人が主人公の自然教室へ~」。ロールプレイングゲームのように仲間と協力して、一人一人役割をクリアしていこうという思いが込められていました。みつわ台中学校の中核として、一回りも二回りも成長した姿が見られました。
1年生は、11月15日(金曜日)に、鎌倉での校外学習を実施しました。当日は、朝、雨に降られましたが昼間は過ごしやすい気候で学習することができました。班で決めた計画に基づいて、鎌倉の歴史や文化に触れるとともに、互いに協力することや係の責任を果たすことの大切さを学ぶことができたと思います。昼食を食べたり、お土産を買ったりと集合した鶴岡八幡宮では、たくさんの笑顔を見ることができました。スローガンの「Change ~新しい自分へ~」に込められた、校外学習を通して学び、新しい自分に成長させたい、そして、より充実した学校生活を送ることを目指した1年生の気持ちを強く実感することができた一日でした。【2024年12月3日】
学びの下地は「読み書きそろばん」
校 長 岡田 哲
暦の上では、11月を霜月と呼び、霜が降る月と言われています。しかし、一歩外に目を向けると、木々がまだ青々としていたり、着衣も半そででもおかしくない装いとなっていたりと、冬の訪れに程遠さを感じさせます。
令和6年度後期も順調にスタートし、多くの生徒は、学習や行事に意欲的に取り組んでいます。
しかし、第2号の巻頭言でも触れましたが、まだまだ落ち着かない現状が垣間見られます。この状況を少しでも改善させるためにも、「学力の向上」は欠かせません。今の生徒たちを見ると、しっかり学習リズムが確立している生徒と、そうでない生徒の二極化が見られます。学習リズムが確立し、さらに向上させている生徒の特長を見ると、「自分が興味をもったことに一生懸命に取り組むことで『わかった・できた』と実感し、『さらにこれはどうなるだろう・どうすればできるだろう』」と自分で考えて学んでいます。
興味をもったことを学ぶには、その下地となる力(基礎・基本)が必要となります。それは、文章を読み取る力、自分の考えを文章にする力、計算力、いわゆる「読み書きそろばん」と言われるものです。
これは、繰り返し行うことで身に付いていくものです。生徒たちにとっては、やらされる学習になりがちですが、学年に応じた力が必要になってきます。ここをマスターしておかないと次の段階で躓いてしまうことが多々あります。けれど、「読み書きそろばん」といわれる計算ドリル、漢字ドリル、読書、作文などは、そんなに多くの時間を要せずに行うことができる学習でもあり、学習の習慣を身に付けるためにも大切な学習だと考えます。
ぜひ、保護者の方や地域の方も一緒になって、生徒たちと学習の方法について話し合ってみてはどうでしょうか。【2024年11月7日】
真の「思いやりの心」を身に付ける後期に! がんばれみつわの子らよ
校 長 岡田 哲
朝夕の風が秋の訪れを感じさせる季節となりました。生徒たちの明るい笑顔やセーフティーウオッチャーの方々と一緒に朝の挨拶運動に取り組む姿は、一日のはじまりに元気を与えてくれます。
さて、10月10日(木曜日)は前期終業式です。今年は、「思いやりのある学校づくり」をテーマとして掲げ、4つのCを柱とした「想造(具現化・見える化)」を目指して学校運営に取り組んでいます。
この夏休み、どのシーンであったか定かではありませんが、ある言葉が耳に残りました。「思いは目で見れない。けれど、思いやりは目で見ることができる」思いやりの心を育む第一歩は、4つのCの一つであるコミュニケーションが大切だと考えます。コミュニケーションをとるためには、「言葉」が必要です。様々な言葉がありますが、相手に対する感謝や思いやりの気持ちに根差した温かい言葉をかけたとき、自分の胸の内にも相手の胸の内にも、少なからず温かい思いが生まれてくるのではないかと考えます。言葉は心の架け橋です。温かい言葉を交わすとき、和やかな空気が広がって、温かい人間関係が築かれていくのではないかと考えます。生徒たちのみならず、大人もそのことを意識して、温かい心で温かい言葉を交わすように身近なところから心がけていった先に、思いやりの心が形となって目に見えるようになるのではないかと考えます。
5日間の短い秋季休業後の16日(水曜日)からは後期を迎えます。それぞれの学年、そして一人一人が、それぞれの場面で「思いやりの心」を身に付け、さらに飛躍する後期にしてほしいと願っています。
がんばれみつわの子らよ。
◎正門の門柱が新しくなりました
今まで、登下校を見守り続けた正門の門柱を夏休みに新しくしました。以前の門柱は、地域の方のご寄付によって建てられました。大谷石を使い、立派な門柱でしたが、老朽化に伴い倒壊の恐れもありましたので、車の出入りも考慮した新しい門柱にいたしました。旧校名板と記念碑は資料室に飾らせていただきました。【2024年10月10日】
オリンピアンから学んだこと!
校長 岡田 哲
44日間の夏休みを終え、子どもたちの元気な挨拶と笑顔が学校に戻ってきました。今年の夏は、例年以上に全国各地で猛暑となる日が多かったり、線状降水帯による大雨が発生したりしましたが、大きな事故や事件に遭うこともなく過ごすことができました。今後も、残暑による熱中症や台風の状況などにおいても細心の注意をしていきたいと考えております。
さて、夏休み明けの全校集会において私から次のようなメッセージを投げかけました。(一部抜粋)
今年は、オリンピックイヤーですね。8月29日からは、パラリンピックが開催されます。みんなは、どのような場面に感動を覚えましたか?先生は、2つの印象的な場面から考えさせられました。
1つ目は、競泳 100Mバタフライに出場した 池江 璃花子選手。メダルを取れなかったレース後のインタビューで「今のレースは 正直言って 頑張ってきた分 無駄だったのかな?」と話しました。白血病を克服してオリンピックの舞台に戻れたことに対して喜んでもいいんじゃないのかな?と先生は思いましたが、「勝負は結果がすべて、自分の力を発揮できなかったし、4年後にリベンジします」と、言い切りました。
2つ目は、レスリングで清岡幸大郎選手と櫻井つぐみ選手が同級生で金メダルを獲得しました。表彰式の後に、恩師なのか監督なのかは分かりませんが、2人から金メダルを惜しげもなく首にかけるシーンがありました。先生は、その場面を見て「大切なメダルに傷がつかないかな?」とか「取り間違えたらどうするんだとか」と、真っ先に考えてしまい、「私って、ちっちゃ」と思った瞬間でした。
2つの場面に共通しているのは、「結果よりも、過程を重要視していることです。」次のオリンピックまで4年間、国を背負う重圧や自己のたてた目標に向かう努力は並大抵のことではないでしょう。でも、その自分に勝ったものだけが結果を得られるのだなとも言えます。オリンピックの選手になれとは言いません。過程に対して努力する時間。自分の目標に対する思いは、皆に平等にあります。是非、一人一人が目標をもち、達成するための過程に自分が負けないように頑張ってみてください。
ここで、一つ皆にお願いがあります。友達や仲間、先生など人が目標に向かって努力する姿を傷つける行為は絶対に止めてほしい。具体的には、暴力・暴言・授業や行事などの妨害行為です。理由は皆さんだったら分かりますよね。それらの行為が、人の心や体を傷つけ、夢や希望をももち去っていくからです。もう一度言います。いかなる理由があろうが、暴力・暴言・授業や行事などの妨害行為はダメです。
Second Stageがスタートし、様々な行事も計画されています。「思いやのための4つのC」チェンジ(変わる)チャレンジとカレィジ(弱い自分に打ち勝つための勇気と挑戦)コミュニケーション(意思を伝え合う)を先生だけが意識するのではなく、皆さん一人一人が意識した学校生活を送ってほしいと願っています。【2024年9月2日】
4つのCを意識したSecond Stageに!
校長 岡田 哲
7月を迎え、日ごとに暑さが増してきました。明日から、いよいよ長い夏休みに入ります。保護者の皆様や地域の方々には、これまでの本校の教育活動へのご理解とご協力に感謝いたします。また、6月末より実施しました三者面談へのご協力に対し、重ねてお礼を申し上げます。お子様が入学、進級してから3カ月の学校での様子や今後の課題について話し合われたと思いますが、今後の学校生活やご家庭での生活に、ぜひ活かしていただければと思います。
明日から、8月25日(日曜日)までの44日間の夏休みとなります。部活動や学習相談で登校する日もありますが、長期にわたり家庭での生活が中心となります。各自の目標や課題に応じた計画的な活動が必要です。全校生徒に、夏季休業前のしおりを使って、夏休みを有意義に過ごすための3つの【コツ】の投げかけをしましたので一部を記載します。
1つ目の【コツ】 夏休みの予定を把握して、無理のない計画を立てよう。
しかし、一番大事なのは、「Changeチェンジ 変わりたい」「Challengeチャレンジ Courage カレィジ 弱い自分に打ち勝つための挑戦と勇気」を強く思い実行することです。
2つ目の【コツ】 生活リズムを崩さないようにしよう!
様々な人とSNSではなく、自分の口を通してCommunicationコミュニケーションを取り、意思を伝え合ってみてください。きっと新しい、自分が見つかるはずです。
3つ目の【コツ】 夏休みを通して継続して取り組むものを見つけよう!
さあ!いよいよ夏休み。コツを上手に使い、「自分つくり・自分探し」の旅の1ページに加えてみてください。夏休み明けに、一回りも二回りも成長した皆さんに会うことを楽しみしています。くれぐれも、感染症などの病気や交通事故に注意して貴重な『時間』を有意義に過ごしてください。
生徒一人ひとりが「みつわ台中で学べてよかった。みつわ台中の仲間と一緒に過ごせて良かった」と思えるよう。全教職員が一丸となって教育活動に取り組んでまいります。引き続き、本校の教育活動にご理解、ご協力をどうぞよろしくお願いします。【2024年7月12日】
「ブロークンウィンドウ理論(割れ窓理論)」に想う
校長 岡田 哲
紫陽花が咲き始める季節となりました。過日、強風ではありましたが天候にも恵まれ5月11日(土曜日)に第48回体育祭を開催しました。今年は、熱中症対策の観点から開催日を2週間ほど前に設定しました。準備時間の短い中にも、学年練習や予行の様子を見ていると、生徒が一体となり、行事を盛り上げようとする意気込みを感じました。今年のスローガンは「愛羅武勇 ~運動苦手?関係ないっしょ、気持ちっしょ~」でした。このスローガンの基、生徒たちは、運動の得意不得意関係なく、様々な競技に思いやりの心を持って一生懸命取組んでいました。このように、学習や行事、部活動をはじめとする様々な活動に元気に取り組んでいる生徒たちの姿を嬉しく思います。
しかし、今年になり授業での抜け出しや校内でお菓子を口にする生徒の姿が見受けられるようになりました。つい最近では、トイレへのいたずらや学級文庫の本が切られていたり、昇降口に置いてあった傘が折られており、全体に投げかけても名乗り出てきてくれない状況があります。何とかならないかと考えていた時、ふと「ブロークンウィンドウ理論(割れ窓理論)」が思い浮かびました。ご存じの方も多いとは思いますが、1970年以降、ニューヨークでは犯罪が急増し「危険な街」とまで言われていました。特に、地下鉄では凶悪犯罪が多発し、利用者はほとんど見られませんでした。この状況を打開しようとニューヨークが始めたのが「地下鉄の落書き消し」でした。地下鉄職員たちからは猛反発をうけましたが、当時の局長は断行しました。6000もの車両の落書き消しが終わる5年後には凶悪犯罪が減少しました。この方法には、ある実験に基づいた理論がありました。
平和な住宅街にナンバープレートを外し、ボンネットを開けたままの乗用車を1週間放置しても、何も起こらなかった。ところが、フロントガラスを割った車を放置すると、すぐに他のガラスが割られ、多くの部品が盗まれ、ついには完全に破壊されてしまった。 |
これは、つまりこういうことです。
1.建物の窓が割れていると、そこには誰も注意をはらっていないと人は考えるようになる。 2.ごみの投棄、落書きなどの軽犯罪が起こるようになる。 3.住民のモラルが低下し、協力性が失われ、環境が悪化する。 4.凶悪犯罪が増える。 |
これが「ブロークンウィンドウ理論」です。小さな異常や変化を見逃していると、いずれは修正のできないような大きな事態に発展しまうという内容です。
これは、学校も同じです。上記にあげた状況だけでなく、成長途中の中学生にとって、しつけや決まり事、ルールの徹底は大変重要だと考えます。また、新型コロナウイルス感染症の影響なのか?集団で生活するうえでのマナーや人や環境に対しての気遣いが希薄になった気がします。例をあげると、場をわきまえずに大声で話したり、掃除をおろそかにしていることで日々汚くなっていったり、蜘蛛の巣や棚の上が埃まみれなのにそのままになっていたり、掲示物が破れたままそのままになっていたりと、これは決まり事やルールとは違いますが、これも「ブロークンウィンドウ理論」と同じと考えます。
子どもたちの健やかな成長のため、子どもたちの輝かしい未来のために、私たち大人は小さなことを見逃さず、あるべき姿に正す努力をしてあげることが大切だと考えます。全教職員が一丸となり教育活動に取り組んでまいりますが、時には見落とすこともあろうかと思います。ぜひ、本校に足を運んでいただき、ご助言等頂戴いただければと考えます。今後とも、本校の教育活動にご理解、ご協力をどうぞよろしくお願いします。【2024年6月5日】
「思いやりのある学校づくり」~想造と思いやりのC~を目指して
校長 岡田 哲
令和6年度は、1年生149名、2年生169名、3年生142名、計460名の生徒と40名の教職員でスタートを切ることができました。本年度は、桜の開花が遅く、満開の桜並木のもと4月に元気な生徒の声とともにスタートを切れたことを嬉しく思います。
さて、本年度の始業式にあたり生徒たちに次のような話をしました。一部を記載します。昨年度は「思いやりのある学校づくり」をテーマに取り組んできました。本年度は、「思いやりのある学校づくり」をベースに具体的な取組の見える化を目指して、「思いやりのある学校づくり・みつわ台中学校を想造する」をテーマとしました。想はイメージ・意識を、造は造る・具現化するを意味します。いつも、言うように「意識が変われば、結果が変わります」みんなで一緒に、「思いやりのある、みつわ台中学校」を作っていきましょう。そのために、みんなに「思いやりのためのC」を意識して取り組んでほしいことがあります。
1つ目のCは、Change(チェンジ)変わる・成長する
人は、変われる!成長できる!大切なのは、「変わろう・成長しよう」と意識して行動することです。まずは、2・3年生はクラス替えがあり、また、7組さんにも新入生が入学します。いつまでも、過去ばかりを振り返っても何も変わりません。新しい、自分を見つけてみませんか。
2つ目と3つ目のCは、Challenge(チャレンジ)とCourage(カレィジ)挑戦と勇気
誰もが新しいことに挑戦するということは、失敗したらどうしようという怖さが付きまといます。でも一歩踏み出さなければ・やってみなければ失敗も成功もわかりません。具体的にはまずは挨拶です。「いつでも・だれでも・どこでも」他人に対して気持ちの良い挨拶ができる。やらされる挨拶から自ら発する挨拶へ。そして、掃除。汚いところの掃除はあまりやりたくないなあ~。という気持ちはわかります。しかし、他人のために、みんなが気持ちよく過ごすために、誰かがやらねばならないのです。弱い自分に勇気をもって挑戦してみてください。また、今年は生徒会や専門委員会・各行事においても、自分たちの手で作り上げてほしいと思っています。そのためには、リーダーとフォロアーが協力していくことが大切です。みんなの前に立つことは勇気がいることです。ぜひ、挑戦してみてください。
4つめのCは、Communication(コミュニケーション)意思を伝える。
「自分の気持ちを相手に理解してもらえるように伝える」「人が喜ぶことをする」「相手の話を聞かないで、話を切ってしまう」など、分かっているようで難しいものです。コミュニケーションの土台は勉強です。先生たちも支援するので、「わかった」「できた」と実感がもてるよう授業を大切にしてほしいと思います。さあ、新たな「自分探し」「自分創り」の旅に出発です。先生方にも皆さんの「自分探し」「自分創り」を支援するために、Change(チェンジ)・Coach(コーチ)・Chance(チャンス)・Crew(クルー)の「思いやりのC」をお願いしています。
今日からは「思いやりのある学校づくり」を意識し、みんなでイメージを出しあい、新たな仲間と共に「思いやりのあるみつわ台中学校になるよう想造していきましょう。
生徒が卒業するときに「みつわ台中に来てよかった。みつわ台中で学べてよかった。これからも、成長するぞ」と思えるような学校づくりを生徒と教職員、そして保護者や地域の皆様と共に推進していきたいと考えております。今後とも、ご支援・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。【2024年4月27日】