校長室

「希望の春　新しい芽を張り出そう！」

　昨年度に引き続き、校長としてお世話になります吉田悦子です。本年度もどうぞよろしくお願いします。満開の桜の中、新入生115名を含め、生徒数369名、職員数34名で令和７年度がスタートしました。日本の四季の一つ「春」（はる）の語源は、① 草木の芽が「張る」季節から春になった説。② 田畑の「墾（は）る」季節から春になった説。③ 気候の「晴る」が転じて春になった説、とありますが、どれにしても、万物が生き生きと芽吹き、これから輝く時期を意味しています。令和７年度のスタートにあたり、私たちもしっかり準備をし、学年・学校づくりに向けて、新しい芽を張り出していきたいと考えています。

近年、私たちの生活に浸透しつつある生成AI（人工知能）技術は、これまでにはないスピードで進化を遂げています。生成AIは、構造化されていないデータセットをもとに学習し、新しいコンテンツを生成します。質問するともっともらしい答えが返ってきますが、正しいという保証はありません。偽情報による悪影響も心配されています。これからの時代を生き抜くためには、多くの信頼できる情報を基に自分の頭で考え、AIの回答を判断する素養が必要になります。また、自分と異なる考えや価値に触れ、自ら感じ、考え、他者と対話し協働しながら、よりよい方向を目指す力を備えることも重要になります。本年度も「子どもが主人公の学校」を合言葉に、本校で育つ全ての生徒が、自分の良さや可能性を認識し伸ばすとともに、創造的で探究心に富み、思いやりと協調性をもった人に成長し、様々な困難をたくましく乗り越え豊かな人生を切り拓いていくことができるよう、全教職員が協調して本校の学校教育目標の具現化を図り、学校全体で生徒の学びを支えていけるよう努力する所存です。

新入生の保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。本校職員は、この日を心待ちにしていました。新入生が３年後、「大切にされた」「緑町中で学んでよかった」と感じられるよう、精一杯努めてまいります。２、３ 年生の保護者の皆様、また地域の皆様には、学校とご家庭がしっかりと連携し、地域の方々のご支援をいただきながら、教育を推進してまいりますので、今後とも、本校の教育活動へのご理解とご協力をお願い申し上げます。